■ ロードバイクコンポの日本でのシェア
2015年モデルの各メーカーのロードバイクを見ると、ただし、日本へ入荷している製品ラインナップに付いての話しですが、ついに、シマノの11段新型のデュラエース、アルテグラ、105、10段のティアグラなどのコンポーネントが、カンパニョーロの11段コンポの4グレードや、10段のヴェローチェ、スラムの新型11段コンポーネントを、ほとんど駆逐してしまいました。
シマノの10段の時代には、10段のカンパニョーロ、10段のスラムの時代には、そこそこに色々使われていたこともあって、バラエティがあっていいと思っていたのです。
シマノの11段化が9000デュラエースから始まったころから、薄々感じてはいたのですが、105までが11段化されて、そのグレードを越えるパフォーマンスを体験してシマノの105が勢力図を変えると確信しました。
さすがにフタを開けて見て、現実のバイクを組み立ててみると、かなりショックです。デザインドバイイタリアのブランド、そのほとんどが11段のシマノを採用しています。
理由は色々考えられます。まず日本国内での、補修パーツなどスモールパーツの調達が素早く確実にできること。トラブルがあった場合のメーカー対応が受けられること。
そして、シマノの3番目のグレードの105の11段化によって、11段が当たり前に普及モデルへ使えるコンポーネントの価格が成立した分けです。2015年モデルのロードバイクに、カンパニョーロの10段コンポーネントのいる場所が無くなりました。
カンパニョーロも10段コンポーネントをヴェローチェだけに絞りました。11段コンポーネントは、最も安いアテナをショップでの価格を見ると、メカニカルのデュラエースとアルテグラの中間の価格で、アルテグラの11段電動メカに手が届きそうです。
そんな価格差ですけど、スケールメリットを生かせる巨大メーカーは、大量発注で価格を抑えることができるので、新製品ロードバイクに105の11段というパフォーマンスの確かなコンポーネントを採用したのでしょう。
そんな中で、さらに価格を抑えようとする動きがあります。4スパイダーアームの105を採用していない、11段仕様モデルです。フロント変速のスムーズさを実現したいなら、イヤ!、そうするべきでしょう。4スパイダーアーム仕様のフル105モデルを選ぶべきです。
2015年のミドルグレードの完成車の段ボールの中身は、フレームはカーボン、コンポーネントはシマノの新型の105、ホイールは11段対応のシマノでもカンパでもフルクラムでもないブランドの完組みとなりました。
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