ヘルムート・ツァハリアスと魔法のヴァイオリン

　ヘルムート・ツァハリアスのＣＤ−Ｒを作った。

　Helmut Zacharias and his Magic Violins 「 ヘルムート・ツァハリアスと魔法のヴァイオリン」という楽団名で多くの録音を残した。30名程のストリングス中心のオーケストラがMagic Violins だ。

　かつて多くのムード音楽ファンに愛されたヘルムート・ツァハリアスというヴァイオリン奏者、今となってはその名を知る人も少なくなった。若し懐かしいと思えるなら６０歳を越えたオールドファンに違いない。

　１９２０年、音楽家の両親のもとで生まれた彼は１１歳でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を弾きラジオ・デビューしたというから天才少年だったのだろう。

　しかしその後はクラシック音楽の道に進まず、ジャズ・ヴァイオリニストとして本格的デビュー。５０年代にはムード音楽のスターとして一躍有名に。１９９０年代まで録音、テレビ、映画と広範囲に活躍し、自国ドイツのみならず世界中で多くの人に愛された音楽家だった。

　長くアルツハイマー症で苦しんだ後、２００２年８２歳で逝去。

　来日はしなかったが日本のメロディーを集めたアルバムを発表するなど、日本でもその人気はとても高く、「リラの花咲く頃」、「黒いオルフェ」、「リンデンの木蔭で」などがラジオから頻繁に流れた。

　さてＣＤ−Ｒの曲目は。

　１　悲しみよさようなら〜フェリシダージ…映画「黒いオルフェ」から

　２　カーニバルの朝（黒いオルフェ）

　３　二つのギター

　４　メロディア

　５　シャポーのお祭り

　６　リンデンの木蔭で

　７　ピチカート・ワルツ

　８　ラヴ・フォー・セール

　９　思い出（ドルドラ作曲）

１０　トワイライト・ムード

１１　オーロラ

１２　ゴットランドの真夏の夜

１３　キス・オブ・ファイア

１４　山のアヴェ・マリア

１５　リラの花咲く頃

１６　ジプシー

１７　ブブリツキ

１８　世界一周

１９　フィードラーズ・ブギ

２０　幸福への招待…映画「幸福への招待 Ｐａｒｉｓ Ｐａｌａｃｅ Ｈｏｔｅｌ 」テーマ音楽

２１　オータム・コンチェルト

２２　酒、女、歌（Ｊシュトラウス作曲）

２３　マンドリン・セレナーデ…映画「ニューヨークの王様」テーマ音楽

２４　パリの夜

２５　死の船…ドイツ映画「死の船」テーマ音楽

２６　ケ・セラ・セラ

２７　黒い瞳

　以上すべて５０〜６０年代初めに録音されたもの。ジャズを弾いていた頃の演奏は収録しなかった。尚、５０年代の中頃、フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリンＲＩＡＳ交響楽団とサラサーテの「チゴイネルワイゼン」を録音している。