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2014年12月10日17:20

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映画日誌「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

 インドでレストランを経営していた一家が、新天地を求めてヨーロッパへやって来て、たまたま流れ着いたフランスの小さな町で店を開く。
 ところが、すぐ向かいは高級フランス料理のレストランで、格式を重んじ、最高級の料理の提供を心がけるレストランの女性オーナーと、初めは何かとトラブルが生じるが、次第に打ち解け、インド人の息子は女性オーナーに才能を見いだされて、やがて一流シェフとなっていく。
 初めは移民に対する差別など、社会的な背景も描かれたりするが、女性オーナーがインド人を嫌っているのか好意的なのか、心情がよくわからないし、レストランの女性従業員とインド人の息子との関係もやや曖昧な感じで、結局、主人公が誰なのかがよくわからない。
 インド、フランス、それぞれの料理の伝統の融合と、料理を通しての異民族の調和、という形ででも描いたほうがよかったのでは?
 インド人もウニを食べるなど、結構我々の知らない料理の嗜好や、様々なフランス料理のレシピなども登場し、わりと食欲はそそられる内容なのだが。
 つまりは、主人公は、やはり料理そのものだったほうが、グルメ的な味わいもあってユニークなドラマになったのかもしれない。
★60点

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