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2014年11月20日20:31

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映画日誌「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」

 モナコと言えば、F-1のモナコ・グランプリとグレース・ケリー王妃を連想する人も多いことだろうが、モナコ公国という国自体については殆ど知らないのも正直なところ。
 かつてはフランスとの対立で、あわや侵攻という危機にまで至った、という歴史などもこの映画で知ることができるし、グレース・ケリー王妃が、最悪の事態を避けるためにどれほどの貢献をしたのか、ということも改めて知ることができる。
 こうした、王妃としての役目に尽力する姿を中心に、ヒッチコックからの出演依頼に対し、またハリウッドに戻るか、映画女優を完全に辞めるか、また、公務と家庭との両立などで悩む、一人の女性の姿もクロース・アップされる。
 さらに、王室内にフランスからのスパイが潜入していた、という驚くべき事実も明らかになり、少しばかり推理サスペンスの味わいもあるが、やはり、何よりニコール・キッドマンの演じる王妃の姿が印象的。
 ニコール・キッドマンの魅力がたっぷりと同時に、キッドマンだったからこそ、これほど魅力的な演技ができたわけか。
 ただ、結末がやや尻すぼみな感じで、グレース・ケリーと言えば、やはり最後の悲しい事故死もよく知られているだけに、もう少し生涯全体を描いたほうが、もっと重厚な味わいがあったのでは、とも思ってしまう。
★65点

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