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2014年10月16日02:54

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「 近キョリ恋愛 」

 
まさか、この映画の感想をアップすることになろうとは。
見事にやられたのだから、仕方ない。

【 学年一の秀才で特に数学は全国一になったこともある女子高生の枢木ゆに ( くるるぎゆに/小松菜奈) は、英語と恋がちょっと苦手。 女生徒たちの憧れの的、新任英語教師の櫻井ハルカ(山下智久) は、ゆにだけのため補習授業を行うことにする。 最初は単なる先生と生徒の関係の2人だったが、気づいた時にはお互い恋に落ちていたのである。】

とうとう櫻井から告白される日がくるものの、恋愛経験の乏しい ゆには、それが本気なのか、ちょっとした遊びに近いものなのか、分らない。 得意の数学のように、その告白が本当である事の証明を櫻井に求めるところが、ユニークというか、微笑ましいというか。
さて、ちゃんと証明されたのでしょうか――。

障害も、勿論あります。
まず何と言っても、教師と生徒の恋は、ご法度。 バレれば、学校にいられなくなるかもしれません。
また、ゆにが前から憧れていたアメリカへの留学が、櫻井に補習してもらったお蔭で英語の成績が上がり、実現できそうな状況になってきて・・・・。
それらが、恋の炎を弱める消火剤や強風のように2人を揺さぶるのです。

「渇き。」 のヒロイン、クールビューティーの小松菜奈が、気持ちを表情に出すのが苦手な女子高生ヒロインを好演。
役と、本作撮影時の役者・小松菜奈とが、かなり似通っていたのではないかと思われ、演技面でのキャリア不足を、適度に補っているのです。 セリフが少々たどたどしくても、そういう役なんだし、逆にそれが魅力の一つになるような演出の計算が、上手く嵌っています。

キュンキュンしたのは、2度や3度ではありません。
脚本(まなべゆきこ) も演出も、そういう見せ場を随所でタイミングよく設け、ことごとく狙いを的中させているのです。 壁ドンや、頭ポンポンも、自然の流れの中で、無理なく行わせているし。
殊に、クールビューティーのヒロインからは予想も出来ないような、可愛いオーバーリアクションを引き出した、浜辺の告白シーンは萌えました。

公開初日の先週土曜には、全国の色んな劇場で、東京での舞台挨拶の模様が中継されたようです。 その回は、どこも満席近かったことでしょう。
胸キュンシーンのたび、若い女の子たちからの歓声やため息が漏れ続けたに違いありません。
聞いてみたかったかも。
・・・・・ 聞いてみたかったです(笑)。

そういえば、メガホンを取ったのは、熊澤尚人。
湯布院レポにも出てきた大好きな作品 「DIVE !!」 の監督でした。
納得。

ラストは、2人にとって思い出の場所となった浜辺のシーン。
ハッピーエンドで終わるのか、相手を思いやっての切ない別れになってしまうのか。

「渇き。」 に加えての、本作。 小松菜奈は、どこかの映画賞で新人女優賞に輝くことでしょう。
もう1回、観に行こうかな。


 
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