mixiユーザー(id:1640816)
2012年02月08日21:12
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犬神マンガ地獄変 2012年版 �� 西島大介著「凹村戦争」
なんにもないド田舎の凹村に突如落下してきた、巨大なＸ文字。
シュールな展開であるが、そういう状況にもかかわらず日常的な日々が展開されるのは、閉鎖的な村ゆえの保守的な何かが強く影響されているのだろうか?
「この平和な村がどうにかなっちゃえばいい」
そう願う主人公アルの姿、
「僕に何ができる?どうせ何もできないさ。ここが、世界の全て」
そう呟くハジメの姿、
「じゃあさ・・・何かもっと・・・楽しいことしようよ!」
そう囁くカヨの姿に私は人間の普遍的なリアクションを見、静かに世界の終わりがやってくる展開に詩的な麗しさを感じた。
ＳＦ作品、映画作品へのオマージュもあって、かえって閉鎖的な村に生きる少年少女たちの、限りある情報源を感じさせて、うまい使い方だなあと感心した。
ずっと前に発表されたものだが、去年買って、最近やっと読んだ。ＳＦマニアの友人は今頃読んだのかよ、と呆れていたけれど、本との出会いは運命的なものだと考える私にとって、今読めたという出会いを一人で祝いたいと思った。
傑作である。
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