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2011年03月23日22:08

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原色、極彩色の果ての林月光、もしくは石原豪人。(再掲載)

私が「色彩」を生まれて初めて意識したのは、お化け屋敷と見世物小屋であった。

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「ケバケバしい」という言葉を知ったのも、こういう看板に踊るおどろおどろしい絵を見ての祖父の口からであった。

こういう色彩感覚は、元々歌舞伎の荒事から生まれたものだそうだ。なるほど、確かに人間そのものの荒々しさを感じる。

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三歳前後で祖父のコレクションのなかで、芳年と絵金を知った(特に絵金とは後々も深く関わっていくことになった)。

同じ頃、従姉の少女怪奇マンガのコレクションでも、生々しい原色と極彩色の美しさを知った。

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少年誌のグラビアでも妖しい色彩が踊ったのにウットリした。

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そして「日本妖怪図鑑」、「世界妖怪図鑑」でついに石原豪人(林月光)と出会う。色彩そのものをエロティックに描いた伝説的なイラストレーターだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%8E%9F%E8%B1%AA%E4%BA%BA

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特に河童に引きずり込まれる少年の肌のなまめかしい色彩に、少年の私ははらわたがねじれるような感覚を覚え、生まれて初めて勃起した。
それが、私の今日に至る、男も女も問わないという一元的な性欲のルーツであった。

大きくなってコレクションした林月光名義のイラストの数々は、確かにウットリする色彩であるが、河童と少年に並ぶエロティシズムは感じられなかった。

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やはりモチーフとなる肉体より、キエチーフとなる色彩そのものに私は激しく反応するのだ。そのことをあらためて再認識した。
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