4月1日　「ｸﾞﾗﾝﾄﾞ･ﾎﾃﾙ (32年)」見る

今日は、古い戦前の1932年のｱﾒﾘｶの名作を見ました。
当時、大ﾋｯﾄしたﾒﾛﾄﾞﾗﾏで、ｱｶﾃﾞﾐｰ作品賞を受賞してますが、後にも先にも、他の部門で一切ﾉﾐﾈｰﾄされずに、作品賞を受賞したのは、本作だけです。
MGM映画のﾄｯﾌﾟﾚﾍﾞﾙのｷｬｽﾄだったｸﾞﾚﾀ･ｶﾞﾙﾎﾞとｼﾞｮｰﾝ･ｸﾛﾌｫｰﾄﾞ、ｼﾞｮﾝ･ﾊﾞﾘﾓｱとﾗｲｵﾈﾙ･ﾊﾞﾘﾓｱなどの主演級が揃った画期的な映画です。
借金に苦しむｼﾞｮﾝ･ﾊﾞﾘﾓｱ扮する男爵は、ｸﾞﾚﾀ･ｶﾞﾙﾎﾞ演じる、かつてほど売れてない歌手の所に盗みに入るが自殺を止めて仲良くなります。
余命宣告を受けた会計士はお金を使い切ろうと、社長と同じﾎﾃﾙに泊まるが、ｼﾞｮｰﾝ･ｸﾛﾌｫｰﾄﾞ演じる社長の新しい秘書と踊ろうとしたら社長に無下にされて、怒ります。
そんな時に男爵が社長の部屋に盗みに入って、社長に撲殺されてしまうという展開に。
男爵に惚れた歌手は知らないまま駅に出発し、社長は警察に連行され、元会計士と秘書は仲良くなって一緒にﾎﾃﾙを出ます。
映画の御話は、ご都合主義のﾒﾛﾄﾞﾗﾏ調になっており、たくさんの人が泊っているはずなのに、随分と身内ばかりでﾄﾞﾗﾏが展開する気がするのと。
映画に当時の世相が反映されておらず、ﾒｯｾｰｼﾞ性が無いのが勿体ない気がしますが。
良く出来た映画ではありました。
古い有名な映画を見たい方にはお勧めかもしれません。