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2024年04月03日22:53

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千葉県少年少女オーケストラ定期公演を聴いて

 2024 年3月31日 日曜日 14時開演 東京芸術劇場コンサ−ト・ホール

 千葉県少年少女オーケストラ第28回定期公演を聴いてきた。

 このオーケストラは千葉県文化振興財団の支援を受けて1996年に設立された。設立時から28年間に渡ってオーケストラの音楽監督を務めるのが佐治薫子(さじしげこ)さん。千葉県公立の小学校、中学校で教師として勤務したのち、定年後、同オーケストラの音楽監督に就任した。88歳の今も現役の元気なおばあさんだ。

 団員は10歳から20歳までの少年少女だが女子楽員の方が圧倒的。実際にここに入団するのはかなりの狭き門のようだ。その実力は折り紙付きで、米国、韓国、ドイツ、ブルガリアで海外公演を行い『題名のない音楽会』などテレビ出演も度々。指揮台には佐治さんの他、井上道義、下野竜也、佐渡裕、飯森範親などが上り、有名ソリストとの共演も多い。

 今回は今までで最も機会の多かった井上道義が指揮棒を取った。

 演奏曲目は

 1ワルツ『天体の音楽』(ヨゼフ・シュトラウス)

 2『シャコンヌ』(JSバッハ=斎藤秀雄編曲)

 3交響曲第5番『運命』(ベートーヴェン)

 アンコール:ポルカ『雷鳴と稲妻』(ヨハン・シュトラウス)

 演奏は細かいところでプロのオーケストラと比べるのは酷な面もわずかながらあったが、何より音楽することの喜びが伝わってくる元気いっぱいな演奏が素晴らしい。特に『シャコンヌ』は感動的な名演だった。踊るような指揮ぶりでオーケストラの自主性を引き出す井上道義も素晴らしい。今年一杯で指揮活動から引退するとのことだがどうしてだろう。

 こういう演奏会は本当に来て良かったと思う。チケットは早くから完売で満場の聴衆は惜しみない喝采を送っていた。



 




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