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2023年12月21日23:30

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ちょっとやりすぎ、かなあ?•••びわ湖ホール「天国と地獄」

正直に言うと、ややついていけない感、あり。

大津 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール中ホール
<オペラへの招待>オッフェンバック作曲『天国と地獄』(日本語上演・日本語字幕付)
指揮:大川修司(びわ湖ホール声楽アンサンブル指揮者)
台本・演出:岩田達宗
訳詞:宮本益光
管弦楽:大阪交響楽団
オルフェ 有本康人
ユリディス 山岸裕梨
字幕 藤居知佳子
プルトン/アリステ 奥本凱哉
ジュピター 市川敏雅
キューピッド 森季子
ダイアナ 佐々木真衣
ヴィーナス 船越亜弥
マルス 西田昂平
メルキュール 迎肇聡
ジュノン 黒田恵美
ハンス・スティックス 島影聖人

一言で言うと、大学のアングラ演劇感満載の舞台。パロディ満載、の現代演劇、と言った風情。

最初に演出の岩田さんの前口上があって、そこで元々のこのオペレッタが、背景にフランス革命から第三帝制までの暗い世相を背景に、ヨーロッパ世界自体を笑い飛ばす結構ラディカルな作品であることが語られて、それはそれで興味深かったです。でも、それを現代日本に置き換えて、となると、歴史的背景の重みが全然違うので、単なるおふざけの連続になってしまってた感が拭えず、大人の鑑賞に耐える演劇になっていたかと言うと、うーん、と言う感じ。

歌手の方々の歌唱はそれぞれお見事で、公募の合唱団も急ごしらえとは思えないクオリティ。加えて、四人のバレリーナの方々の踊りがダントツに見事。ただ、大阪交響楽団のアンサンブルが少々危なっかしく、そこが残念だったかなあ。

ただ、前回の「こうもり」の演出から「字幕」のキャラを踏襲して、それを発展させ、実は「字幕」はA Iなんです、と言う設定に持ってきたアイデアには座布団一枚あげたい気はしました。これは続けても良いかも。

まあでも、びわ湖の中ホールオペラとはそう言うもの、面白くてなんぼ、と開き直るのもアリかもですけどね。



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