田村由美の同名コミックを実写化した映画作品。
テレビドラマもあるそうですが、未見です。
主人公の久能整(菅田将暉)の「犬神家の一族」というセリフがありましたが、ストーリーが横溝正史の推理小説のリスペクトでした。
歴史ある旧家、そこで起きた遺産相続の争い、そして次々と起こる事件、謎を解く鍵は一族の過去に…。
久能整のおしゃべりが楽しく、特に子供や女性に関する鋭い指摘が示唆に富んでいて、とても興味深い。
あそこまで言われたら、何も疑いもせずに旧来の価値観で、「女の幸せ」はかくあるべしと刷り込まれた昭和世代のオッサンは怒るよねw
何も疑いもせずに「旧来のルールを守る事」を受け入れ実行していた真犯人は、今のご時世に通じるものがありました。
違法だと分かっていながら、「業界の暗黙の了解」を放置していた某企業とかね。
クラシックの名曲が、さりげなく使われていて好印象でした。
推理モノは最近でもありますが、横溝正史作品などの往年の「本格推理小説」の味があって満足しました!
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