mixiユーザー(id:28135846)

2023年06月04日18:01

139 view

30年やり続ければここまで来れるんだなあ・・・モルゴーアクァルテット京都公演

僕にとっては14年ぶり、ということにまず感慨を覚えます。

京都 アンサンブルホール・ムラタ
モルゴーアクァルテット京都公演(演奏活動30周年)
モルゴーアクァルテット(荒井英治・戸澤哲夫・小野富士・藤森亮一)
ハイドン:弦楽四重奏曲第74番ト短調「騎士」 作品74-3
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第7番嬰ヘ短調 作品108
吉松隆:アトムハーツ・クラブ・クァルテット
キングクリムゾン:レッド
ピンク・フロイド:原子心母
エマーソン・レイク・アンド・パーマ:トリロジー
(アンコール:キング・クリムゾン:21世紀のスキツォイド・マン)

14年前がどうだったかというと・・・・「ベルク:抒情組曲」をメインにおいたプログラムにフェニックスホール301席ががらがら、という入りで、それを見て荒井さんが「この間よりも少しだけでもお客さんが増えて嬉しい」とのたまっておられたことを思い出す。それがそれが・・・今回は、アンサンブルホール・ムラタ510席が7-8割がた埋まるという結構な入り。これには荒井さん、「まあ、理想的ですよね。やっているうちにフォロワーが増えてくるっていう」とのたまっておられて、素直にぐすたふくん、嬉しかったですね。

「最近のモルゴーアによく求められるプログラム」と仰っておられた、古典ー現代ーロックという構成。大雨のせいで当の新井さんが東京から動けず(なんと、今朝、北陸新幹線で金沢まで行き、そこから車で移動したとの強行軍)、1時間開演が遅れたものの、そんなことをものともしない力演と会場の熱気。いやあ、良かったです。

客層もかなりユニーク。明らかにロックを聴きに来てるだろうと思われるイケメンダンディな男性の姿や、これからお座敷に向かうのかという完璧な出で立ちの舞妓さんまで(この方がぐすたふくんの同じ列すぐ近くに座っておられて、見とれてしまいましたが)。それに、業界筋の人たちの姿も結構目につきます(竹内さんや増永さんという、センチュリーヴィオラ陣はすぐにわかりました)。

今回の曲目では、吉松さんのアトムハーツクラブが聴けたのが素直に嬉しい。さすがは、委嘱元のことだけはあります。自家薬籠中とはこのこと、と深く深く頷いた次第。続くプログレシリーズは、「トリロジー」に関しては豊中で聴いたセンチュリーメンバーでのヴァージョンの方が(切れ、という点では)良かったかも。それでも、アンコールの「スキツォイドマン」がまあそれを上回るキレキレで、満足満足です。

通しての印象として、このクァルテット、実はチェロの藤森さんがかなりラディカルで、荒井さんと二人でぐいぐい行くんだなあと改めて思いました。だから、この二人がキレまくるショスタコの3楽章の迫力もすさまじいものがありました。実は、モルゴーアのもう一つの売りであるショスタコは今回初めてで、うーん、これを出来たらもっと聴きたいもんであります。

終わったら休む間もなくサイン会。お疲れ様です。でも、14年前のことを思い返すと、ご同慶の至り。やっぱり続けるって大事だなあ、と。

僕もがんばろ。

追記

2009年6月の日記が見つかったんで、転記

「正直なところ、今日のホール、半分埋まっていたかいなかったか・・・それでも、終演後、荒井さんが仰ったことには「フェニックスホールで演奏するのは、3年前以来ですが、今日はその時に比べればたくさんのお客さんに入っていただき、とてもうれしいです」!!!!!!これだけでも驚愕であったが、さらに荒井さんの言葉は続き「3年前は、こうやって見ていると、お客さんより座席のほうがずっと多い感じで、それはそれはさみしかったんですが・・・・今日は、皆様の熱い思いが伝わってきまして、我々も熱演させていただきました」!!!!!!!!」

これだったんだもんなあ・・・・すごいです、やっぱし。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2023年06月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930