高名なチェリスト、P.トルトゥリエ氏のご子息の指揮によるフランス音楽の夕べ
生年順にフォーレ、ショーソン、シュミットとなり、シュミットはフローランの方です
ショーソンの交響曲は昔フルネ氏時代に多分聴いていると思う(忘却の彼方)、フォー
レのペネロープ前奏曲はCDを持っているけど、ナマでは多分初めて、シュミットの管
弦楽とピアノのための協奏交響曲はとにかく全く初めてという、耳になじみのない一夕
となりました(フランス音楽大好き人間のワタシには珍しいですね)
マエストロは指揮棒を持たず、シンメトリーな振り方をされる、右手で打点を左手で表
情をという使い分けをしません
最初のフォーレはそれで良いけれど、次のシュミットはリズミックな曲なので、ここは
専らソリストの阪田さんの超絶技巧が大活躍です
バルトークとプロコフィエフの合わさったような、そしてどこかハリウッド的でもある
初演がボストンシンフォニーということもあるのかも
最終ステージは譜面台が片付けられて暗譜、自家薬籠中のものなのでしょう、俄然表情
豊かになって、フレージングもたっぷりして、そうなるとステージから溢れてくる音楽
はヴァーグナーの影響があることをはっきり感じさせます
面白いことに第一楽章の主題はラフマニノフの第二コンチェルトの終楽章(映画音楽に
もなった)にそっくりです(ラフマニノフの方が後です)
しかし第二楽章はトリスタンとイゾルデの雰囲気が濃厚、シュミットの曲が調性感ゼロ
なのでよけいにそう思えます
そして終楽章は團伊玖磨さんのぞうさんのメロディーが聞こえるのですから、初めての
気がしません(事実初めてではないと思うんですけど)
マエストロはワタシより5歳上ですが、巨匠というよりは控えめな、ナイーヴな方の
ようにお見受けしました(ご父君が偉すぎたのかな)
PCを買い換えて初めての投稿なので、とりあえずこんな感じです(画像添付は後日)
【2.15付記】
旧PCで作成しておいた画像の添付に成功しました(長い道のりだったのよ)
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