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2022年06月24日07:20

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クルマ0329 キャンピングカーにどう?(BARKAS B1000)

現在はChemnitz(ケムニッツ)に名を変えていますが、Karl Marx Stadt(カール・マルクス・シュタット)という大きな都市が旧東ドイツにありました。そこにはFRAMO(フラモ)という車輛製造会社があり、第二次世界大戦中にソビエト連邦に軍用車を供給していました。
フラモは1958年に国営化され、東ドイツ消滅(東西ドイツ再統合)の翌年の1991年まて存続しました。

なお、ベルリンの壁崩壊は1989年11月9日ですが、様々な手続きを経て東西ドイツ再統合が成し遂げられたのは翌1990年秋です。

国営化されたフラモは、社名をBARKAS(バルカス)に変えて商用車メーカーとして再出発しました。そして1961年6月に最大のヒットになったB1000の生産か始まっています。
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4輪独立懸架のプラットフォーム・シャシーのフロントに搭載されたエンジンはDKW製の水冷直列3気筒2サイクル992ccで42馬力を発揮し前輪を駆動しました。最高速度は95km/hとされています。4サイクル・エンジン搭載も検討されましたが、結局は2サイクルのまま。1972年に45馬力に強化されています。
FF(フロントエンジン・フロントドライブ)でしたので、前席より後方のデザインはフレキシブルで様々なボディが載せられました。多くはバンでしたが、驚くほど長いトラックも作られています。
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B1000は175740台生産された後、1989年の秋にB1000/1にモデルチェンジされました(工場閉鎖の1991年まで1961台生産)。
モデルチェンジの内容は、ようやく4サイクル・エンジンを載せるようになったこと(注)で、VW(フォルクスワーゲン)ビートルの1966〜70年モデルに使われた空冷水平対向4気筒1285ccエンジン(50馬力/4600rpm)をライセンス生産して搭載しました。

(注)西側諸国ではスウェーデンのサーブ96(1960〜80年)が2サイクル・エンジン搭載モデルをリリースしていましたが、1968年に全モデルが4サイクル化されています。

キャンピングカーが流行っている昨今、本稿0213で記したシトロエンHバン(フロント載せ換え)について相談を受けているのですが、このバルカスB1000もチョイスのひとつとなりそうです。なぜなら、サスペンションのスプリングはスペースをあまり必要としないトーションバー(単なる鉄の棒。ねじられた際に戻ろうとする力をバネに利用)なので室内に突起物はほとんど無く広々としていますから。しかも外観はすこぶる個性的(カワイイ)。
しかし、日本には輸出されていないかと。見たことあります?

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