mixiユーザー(id:7016667)

2022年06月19日09:19

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ヒヤリハットの功罪

ハインリッヒの法則でもいい。ほぼ全世界的に賛同を得ているであろうが敢えて異を唱えてみる。

先日、会社の方針が通達された。
「現場作業者のミスを作業者自ら、あるいは観察者がデータベースに入力する」
「ミスの責任追及ではなく原因追求と再発防止が目的である。悪い評価にはつなげない」
「誰がミスしたか名前を書く必要はない。事象だけを書いて。ただ管理者は事情聴取できるように最低限のメンバーが名前を知る」

出席者の大半が賛同、少なくとも容認する中で私は質問をいくつか行った。
「入力するミスのレベルはどの程度のものからか?基準はあるのか?」
⇒入力をするかしないか悩むレベルのものは入力しろとの返答
「我々管理者層は自らのミスは入力しないのか?」
⇒現場の作業レベルのミスと異なり共有しても意味の薄いものが多いのでしないとの返答

私は部署メンバーの顔を想像して異を唱えた。
「主旨は理解したが、ミスをして反省してるところで、さらにデータベース入力でミスに向き合わされる作業者の心理的負担に配慮できていると思えない。彼らは文章作成自体に多大なストレスを感じる。ミスの文章となればなおのことだ」
「単純にミスしてフォローで忙しいのに、さらにその内容を覚えておいて後で入力する時間をかけるというのは『盗人に追い銭』ではないか」
「名前はバレないとしつつも他の部署に共有される。業務やミスの内容によっては容易に推測が付くし、そもそも管理者層には名前がわかる。意味が薄い。」
「いくら悪い評価につなげないと言っても、我々管理者は入力せず、現場作業者だけに入力させるのはフェアではないではないか」
「管理者層もミスを入力することで『どのくらいのミスから入力するのかという基準がわかる』『そのミスをもって責任追及しないという言葉への説得力を得る』というメリットがある」

私の同僚には精神、知的、発達、下肢、聴覚の各障碍者がいる。とくに精神や発達の同僚に与える「心理的負担というデメリット」は「ヒヤリハットミスの共有というメリット」より大きいように思い戦ってみたが・・・多勢に無勢でフルボッコだった(笑)。

政治的根回しも足らず、もとより負け戦は承知だったが。まあ勝ち負けよりも「戦ったこと」に意味はあったと思うことにする。議事録に残してもらったし。

「では私の部署だけは私もミスを入力することで入力するミスの基準を明確にし、悪い評価につなげないという信用を確保することにします」
「その上で同僚のミス入力も幸い文章作成能力だけは高いんで全部私がやります」

と啖呵を切って会議は終了した。半年後には私の考えが正しいと証明される…と思う。まあ間違ってたら黙っておこう(笑)。
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