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2022年04月09日02:40

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「日本のロック、フォークの名盤10選」第8回 オシリペンペンズ 「オシリペンペンズ Live お雪ちゃんは一人で走る気がする」

オシリペンペンズをはじめて観たのは、
2015年9月、京都の木屋町Deweyという
小さいライヴハウスだった。

初めて見るバンドなので、どんな曲をやったのか
覚えていないのだが、
三味線の音色や、現代音楽の要素を取り入れた
ギターのプレイに心底驚いた。

あとでこのバンドについて調べてみてわかったのは
ギターの中林キララ氏は、現代音楽に詳しく、特に
ストラヴィンスキーが好きで、
ストラヴィンスキーの自伝も愛読しているとのこと。

これはちゃんとCDを聴いてみなくてはと思い、
「オシリペンペンズ Live お雪ちゃんは一人で走る気がする」
(2012年、こんがりおんがく)
というアルバムを買って聴いた。

1曲目「あへん」から無調である。
エンディングから2曲目のあいだの
ギターソロ。
無調、ありふれたフレーズを排除した
独特のスタイル。
これこそ真の個性。

コミカルな味わいの「デロリアン・ノーリターン」、
パンクロックの「Altered states(ゴリマッチョ)」、
クレージーな「モタコの恋愛必勝法」と
どの曲も実にユニークだ。

「故郷」「花子」の2曲の美しさも印象に残る。

ヴォーカル、ギター、ドラムスと
バンドとしては最小の編成だが
聴いていてまったく問題を感じさせない。
それも個性的なギターに負うところが大きいのだろう。

関西のインディーズバンド故なのか
知名度は決して高くないが、
このアルバムは、
前々回で取り上げた、フリクションと比較しても
オリジナリティ、なにより
ロックの楽しさ、カッコよさにおいて
勝るとも劣らない名盤だと思う。


(追記)
このアルバムのamazonのレビューがすばらしいので
ぜひ見て欲しい。
https://www.amazon.co.jp/LIVE-%E3%81%8A%E9%9B%AA%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%81%AF%E4%B8%80%E4%BA%BA%E3%81%A7%E8%B5%B0%E3%82%8B%E6%B0%97%E3%81%8C%E3%81%99%E3%82%8B-%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%BA/dp/B008XA009U
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