J.B.といったら、1950年代のシカゴでは、この人でした。
ちなみに、この人のJ.B.って何か(たとえばJonathan Brunoとか)の略じゃなくて、まんまそれがファーストネームだったらしいのね。 (この人の親、ずぼらだったのかな。)
このルノアの1954年のパロット録音、たぶん、ルース・ブラウンの「Mama, He Treats Your Daughter Mean」(1953)のアンサーソング的な何かですね。
ルース演じる人妻が、けんかのあととかにたぶん実家へ帰って、自分の母親に、「お母さん、あの人ったら、わたしにこんなひどいことをするのよ」とくどく(愚痴をこぼす)。
いっぽう、その夫の立場になったルノアは、「ちがいますって、お母さん。 ひどいのは、あいつのほうです。 お母さんからも、あいつにいってやってくださいよ」みたいな感じで、反論するのね。
ルノアさん、ブラインド・レモンの影響を受けたというハイトーンの歌唱も魅力的だけど、こんな応答ソングをひょいと書けるほど、曲作りも達者な人だったのでした。
●資料BGM:
J.B. Lenoir - Talk to Your Daughter:
https://www.youtube.com/watch?v=ukP5FTR-GdY
Ruth Brown - Hey Mama, He Treats Your Daughter Mean (Live):
https://www.youtube.com/watch?v=BqmGZRGvKC8
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