Dr. Feelgood & the Interns というバンドがあった。
Piano Red (Willie Lee Perryman、兄の Speckled Red と同じくアルビノのピアノ弾き)がドクター・フィールグッドを名乗って主宰し、ロイ・リー・ジョンソンや晩年にブレークしたビバリー・ギター・ワトキンスが在籍。
ロック史上では、「ミスター・ムーンライト」のオリジネイターとして知られるジョージアのR&Bバンドだ。
しかし、そもそも、”ドクター・フィールグッド”って、どういう意味?
アリサ・フランクリンの曲やモトリー・クルーのアルバムの題名で、70年代には、そう名乗るロックバンドもあったぞ。
気になったので、文字通り朝飯前(書き終わったら大急ぎで用意をしないといけない)に、ちゃっちゃとネット検索してみた。
病気そのものを治療するのではなく、症状を緩和する薬を与えて、気持ちよくしてくれる医師のこと。 転じて、お酒やドラッグを指すことになったとか。
なるほどそうか、アリサの歌の意味も、これでよくわかった。
しかし、古株のブルーズ伴奏者だったピアノ・レッドさん、自分たちの稼業の意義をわきまえた、粋なバンド名をつけたもの。
ちなみに、「ドクター・フィールグッド」と称された医師として有名なのが、ヒトラーの主治医のテオドール・モレル、プレスリーの主治医の ジョージ・ニコポウラス、ケネディの主治医のマックス・ジェイコブソンだとか(Jウィキ)。
考えてみれば、風邪薬ってまったくのドクター・フィールグッドぐすりだし、心理方面の名カウンセラーだってだいたいそういうものだろう(薬ではなくコトバを使うけど)。
ていうか、結局は死に至る mortal どもが作った文明って、つまるところはドクター・フィールグッド文明じゃないのとか、朝飯前のわりに案外な大風呂敷が、頭のなかで広がってしまったのだった。
※BGM
Dr. Feelgood & the Interns - Mister Moonlight (1962):
https://www.youtube.com/watch?v=ZGVCQTRBCiY
Aretha Franklin - Dr. Feelgood (Love is a serious business):
https://www.youtube.com/watch?v=d-2I1JKwIzo
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