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2021年10月10日23:53

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ヒビノキ741(10月3日〜10月9日までの1週間/週後半)

2021/10/03〜10/09までの木曜日〜土曜日の週後半の日記です。

■2021/10/07/木
こりゃあひさしぶりに“地震”を意識した“地震”だ。部屋のものが棚から落ちる等々はなかったがグループウェアが一気に地震情報と近況でうまるのがおかしい。とはいえそれができるってことにまだ“余裕”があるんだよな。

『白い砂のアクアトープ』 第14話 「ペンギンチェイサー」
https://aquatope-anime.com/
“おねえちゃん”が一緒の職場にやってきてお隣りさんになりました。予想どおりの展開。風花は「アクアリウム・ティンガーラ」のスタッフに。海獣課が配属先に決定する。物語を構築するうえで“しょうがない”けど、この「がまがま」スタッフをティンガーラへ全員移動する方法には強引さは感覚する。1期で知夢(ちゆ)が水族館勤務と水族館職員は狭き門といっていたのでなおさらだ。

この展開を納得させるならば、紹介した人材を簡単に通過させるおじいのすごさをのちのち証明しないとならない。風花の就職とくくるのバックヤードツアーにあたり両者の奮闘が知夢の“かたくな”な態度を軟化させることに。知夢は開園直後でナイーブなペンギンを想いバックヤードツアーへの組み込みを中止した。おそらくこの作品に悪人はいない。取材協力の関係で水族館側へ配慮した象徴の展開でもある。

『サクガン』 第1話 「FATHERS & DAUGHTERS」
https://sakugan-anime.com/
文化放送 × DeNA × 創通 × 毎日放送が公募・企画したオリジナルアニメ制作プロジェクト「Project ANIMA」の最初の作品。 「SF・ロボットアニメ部門」で準大賞を受賞した戌井猫太郎(ロール)の「削岩ラビリンスマーカー」を原作とする。岩盤の中のコロニーで人類が暮す未来。物語は未踏査領域「ラビリンス」を調査・開拓する「マーカー」をめざす少女と父親を主役に展開する。

正直、受賞には出来レースっぽい空気も感覚する。原作の戌井は18年にDeNAで漫画を出版している。こういう勘繰りを回避したかったら、極力、身内要素ははずすべき。制作はサテライトで監督はサテライト常連の和田純一。熱血・前向きなメメンプーとダメ親父ガガンバーの相棒関係がコミカルでたのしい1話。ただ初回では作品が向う方向と世界の謎や広げ方に不明な部分が多い。とってはおきます。

『プラチナエンド』
https://anime-platinumend.com/
ジャンプスクエアで連載していた原作・大場つぐみ、作画・小畑健の漫画作品。家族を事故で失い失意の架橋明日(みらい)は、叔母夫婦の虐待へと耐え切れず自殺をこころみる。だが飛び降りた彼を天使が救う。ナッセを名乗る天使は明日に特殊な力を持つ「翼」と「矢」の力を与え神をめざせという。『DEATH NOTE』に続く大場・小畑コンビ作品。展開は明日をふくめ13人の神候補者が神をめざす戦い。

2クール作品。制作はシグナル・エムディ。監督は第1クールがジョジョ5部を監督した高橋秀弥。第2クールがProduction I.G取締役の黄瀬和哉。エムディ自体がIGグループだし、1話のスタッフを見る限り実際制作はIGより。全体の出来は及第で安定ですけど、特段ユニークな部分がないことも事実。正直、原作は終盤から結末の評価が微妙。このあたりはアレンジするのかしら?

■2021/10/08/金

フォト

もちろん国内展開が今後停止するかけこみ需要もあるんだろうが「かけこみ需要」を発生させるほどに売れてんだよな。DD5E。もっとも自分としては来年になれば国内展開が再開されると安直に予想してます。だいじょうぶよ。

『ブルーピリオド』 第2話 「全然焼けてねえ」
https://blue-period.jp/
以前母校の高校の先生に「“それ”がものになるかどうかわからなくても子供の進路をかなえてあげることが親の甲斐性であり満足だ」っていわれたけれど、こういうのがじわじわわかるようになってきた。人生ではじめての達成感と充実感に、美術へ興味を持ち、東京藝大一択で挑む八虎。理由は八虎の家庭が裕福ではないから。この状況に八虎は両親にどう進路を切り出すか迷う。

先輩の進路決定と卒業、デッサンの基本と効果、八虎が美大受験で母親を説得する展開。物語自体は巻きが早い。1話が去年の春なら今回の最後で来年の春に。八虎は3年へ進級する。いってみれば1話と2話は作品のプロローグなのかもな。2話の感想は1話と一緒。物語はおもしろいんだけど、映像の作り方は凡百な印象。キャラクター作画も一部でバラつきがあるし目を引く要素は薄い。まあ3話まで。

『終末のハーレム』
https://end-harem-anime.com/
原作は少年ジャンプ+で連載している宵野コタローの漫画作品。西暦2045年。コールドスリープ状態から目覚めた水原怜人は謎の「MKウイルス」によって、男性の99.9%が死滅した世界で目を醒ます。怜人の専属担当官を名乗る女性・周防美来は、人類を滅亡から救い出す目的で彼に複数女性とのメイティング(セックス)を迫る。放送初日に放送延期(実質の中止)が発表され1話だけ特別放送。でも当り前だよな。

有り体にいえば原作は「局部」と「結合」描写なしのエロ漫画。実際、連載時点でも編集が自主規制した黒塗りも存在する。ですから原作の描写を一から作り直すぐらいやらないと放送できないだろう。制作はStudio五組 × AXsiZ。監督は本来なら本作と「最果てのパラディン」を今期監督した信田ユウ。ただ正直なところ延期・中止以前に1話の出来は作画・美術がぜんぜんパッとしないな。

『大正オトメ御伽話』
https://taisho-otome.com/
原作はジャンプスクエアで連載していた桐丘さなの漫画作品。大正時代を舞台に展開する世を呪う富豪の青年・珠彦と、彼へと金であてがわれた嫁・夕月/ユヅの物語。初回は事故で母と利き腕の自由を失い厄介ばらいされた珠彦の現状。そうして世を恨む彼を純心に抱擁するユヅとの関係をしめす。清々とし、かつ純粋初心(うぶ)な2人の関係という主題は十分表現ができている。

制作はSynergy SP。監督は児童作品で活躍の場が多い羽鳥潤。スタッフの布陣はSynergy SPが制作を担当していた「ベイブレード」つながりが多め。17年にシンエイグループとなって整理も落ち着いたのか? 前期に続く元請作品。そもそも派手な作品ではないけれど1話の出来は安定している。作者のキャリアから見ても基本、少女漫画ノリ。ですけどはまるヒトはめちゃめちゃハマりそう。

■2021/10/09/土
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』――。

ダニエル・クレイグ――6代目ボンド最終作。ですから上映時間は大甘でみるけれど省略可能な部分は一杯ある。6代目ボンドの最後をふくめ、とにかくシリーズ初々の展開が多い。ある意味ではタブーだらけ。

また以後のシリーズに影響しないようにブロフェルドの退場など強引にたたんだ気配も感覚する。最後の舞台は北方領土の孤島なんですけど、そりゃあ日米ロがイギリスの侵犯に文句いってくるわ。そういう現代テイストは好き。

『86-エイティシックス-』 第12話 「今更そんなこと」
https://anime-86.com/
フレデリカこいつなぐりてえ。でも中身は亡国最後の王女なんだな。ギアーデ連邦に受け入れられたシンたちは平穏無事な生活をたのしむ。だが、この生活は一時の止り木にすぎない。5人は再び戦いへ歩み出す。かなしいなあ。もちろん“こう”しないと話は進まん。でもエルンストのいってる許しの話はまったくもってただしい。戦場に戻る必要は一切ない。一方でこれは5人の「選択」をうばうもの。

そうエルンストへ語るフレデリカの話もうなづける。彼女はギアーデ王国最後の王女でなるほどつまりサイコメトリー能力の持ち主。ですからシンがレイの亡霊を退治した状況を把握している。彼女が「86」に依頼するのはレイ同様の人物――レギオンが頭部を鹵獲した縁故の黒羊の撃滅。この「亡霊退治」が2期でシンが戦う理由か。でも彼女の素性が連邦の兵士にばれたらメンドウなことになりそうだ。

『最果てのパラディン』
https://farawaypaladin.com/
原作はオーバーラップ文庫が刊行している柳野かなたのライトノベル。今期の「なろう系作品」。現実世界でひきこもりとして人生をすごし、後悔の中で世を去った主人公は、ウィルの名で異世界へ転生する。初回はウィルの現状と武術の師匠で骸骨剣士のフラッド、信仰と教養の師匠でミイラのマリ―、学問と魔術の師匠たるゴーストのガスを紹介。3人から訓えをうけて今度は後悔しない人生をウィルは歩み出す。

初回はウィルの転生 + この3人のアンデッドの師匠との交流で展開、各種呪文や灯火の街トーチ・ポートからわかるけれど作者はD&Dユーザー。初回は地に足が付いたハイファンタジー的地味世界を披露。制作はビリビリ動画が母体のChildren's Playground Entertainment。今期は「異世界食堂2」と制作2本体制。監督は信田ユウ。本作最大の問題は原作の中断状態。ストック全部つかっちゃいそう。

『ビルディバイド -#000000(コードブラック)- 第1期』
https://anime.build-divide.com/
原案は河本ほむらと『賭ケ狂イ』の武野光。アニプレックスが展開するトレーディングカードゲームのメディアミックス企画。「王」によってすべてが支配され、すべての物事がカードゲーム「ビルディバイド」によって決定する新京都市。「王」へ挑む晩華桜良は謎の少年・蔵部照人と出会い運命をかえる。初回は桜良と照人の出会い。めっちゃ本体カードゲームのルール説明するじゃんか。

基本5人のメインキャラクターのリビルドバトル = バトルロイヤル。拡張現実とかVRとかいろいろとテクノロジー考証はあるみたい。でも詳細はつめてなさそう。制作はライデンフィルム。監督は演出出身の駒田由貴で初監督作。初回はカードゲーム作品の標準的/模範的な滑り出し。同時にユニークさもない。国内のトレーディングカードゲームはここ数年ヒット作品がないのでうまく牽引できるといいけど。

『ルパン三世 PART6』 第0話 「EPISODE 0 ―時代―」
http://lupin-pt6.com/
原作はモンキーパンチの漫画作品。今年50周年となる国民的アニメの第6シリーズ。シーズン開始は来週から。今週は0話。このプロローグエピソードで次元大介をまさに“勇退”する小林清志最後の物語。放送50年。シリーズとともに時代が移り変わる中で「クラシック」をつらぬく次元大介への敬愛そのままたる一話。はっきりわかるように今回の次元の台詞 = 小林清志の台詞だな。

約50年間「S&W M19 コンバット・マグナム」を使う次元の相手がハイテク時代を象徴するドローンや3Dプリンターでつくったプラスチック拳銃っていうのもおもしろい。正直70歳をすぎたころから声が張れず/掠れる場面がどうしても目立ってしまった。でもキャラクターをこわさず、また、しがみつかず、「小林清志の次元大介」を飾り勇退した選択にあらためてプロを感覚する。お疲れ様でした。

『先輩がうざい後輩の話』
https://senpaiga-uzai-anime.com/
原作はcomic POOLで連載するしろまんたの漫画作品。作者がTwitterで連載していた作品の商業化作。一人前の社会人をめざす五十嵐 双葉は直属の先輩・武田晴海がうざい女子。だが表向きの態度とちがい双葉は先輩の頼もしさへと惹かれている。初回は「職場あるある」「先輩・後輩あるある」。コミックらしくも個性ある登場人物を紹介していく。とはいえ内容は理想の会社・先輩・後輩・同僚だな。

ただ、その理想の職場と人間関係を否定するのはヤボだな、「現実にねーよ」とか。フィクションなんだし。基本ラブコメのり。作者理想の先輩たる晴海と、頑張りやさんな双葉との関係はラブコメ路線ふくめて上手に描写されてる。制作は動画工房。監督はratoこと現在、動画工房をメインで活躍する伊藤良太。作風自体が動画工房の得意分野にベストマッチ。実際丁寧な初回。気楽にたのしめそう。
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