mixiユーザー(id:2759054)

2021年03月03日12:10

113 view

桐生と絹織物

桐生織物の歴史はいつ頃から始まったかは、はっきりしませんが今から1300年余の昔からといわれています。
東大寺献物帳によれば、和銅7年(714年)に上野の国(今の群馬県)がはじめて「あしぎぬ」を織って朝廷にさしだしたことや延喜5年(905年)当時の租税制度に上野の国の税金は「あしぎぬ」と定めてあることからも、昔から織物があったことは確かです。
元中年間(1384年〜1392年)には産物として上野の国以外に移出した仁田山絹といわれるものがあります。
その仁田山絹にまつわる機神伝説(白瀧姫伝説)によれば当時、上野国山田郡仁田山郷といっていた頃(現桐生市川内町)朝廷に仕えていた山田という男子が官女白瀧姫を恋慕い31文字の歌に託して

雲の上   目には見ゆれど 白瀧の
八重に思いと落ちぬ君かな
雲たにも  懸らぬ峰の白瀧を
さのみな恋ひぞ 山田男子よ
雲井から  ついに落ちたる 白瀧を
さのみな恋ひぞ 山田男子よ

切々とうったえた恋は姫の心を動かし、ときの朝廷の目にとまり、許されてかたく結ばれ、夫役満了となり白瀧姫をかれの故郷(現桐生市川内町)に連れて帰り、白瀧姫は里人に養蚕、機織の道を伝えたといわれ、朝廷のご奨励と白瀧姫によって桐生織物の発達の曙光をみるに至ったとされています。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する