今朝のワシントンポスト紙 Coronavirus Updatesより

１）バイデン新大統領が、パンデミック収束へ向けて新戦略を発表した。
要は、もっと検査、もっとワクチン、もっと治療法の開発を目指すもののようだ。

これが木曜日にホワイトハウスから出された21ページの声明の要点であり、その後に198ページに及ぶパンデミック対策プランが続いている。そしてその中核をなすのが、議会に対して、各州への対策資金の増額要請で、具体的な例としては、medicaid (低所得者医療扶助制度)対象の家庭へのワクチン接種費用の補助などが入っている。

２）バイデン大統領は更にパンデミックに関する１０の大統領令に署名している。
先ず、全ての旅行者に対して機内及び列車内でのマスク着用を義務付け、トランプ政権のマスクに関する生ぬるい曖昧な態度に一線を画すものである。
CDCは当初からマスクの着用を奨励しており、この新大統領令は、公共交通機関利用の際のCDCの指針に沿ったものである。

３）水曜日の大統領就任式に多くの注目が集まっているが、その一方で新型コロナウイルスは着々と多くの人命を奪っている。

全米でのコロナウイルスによる一日当りの死者数が4,400人を超える記録を作った。「事態は好転の兆しはなく、悪化の一途をたどっており、死者累計は来月には５０万の大台に達するだろう。国民の大部分がワクチンの接種を終えるのは、まだ数か月かかる模様だ」とバイデン大統領は大統領令署名の前の木曜日の演説で語っている。

4）先週には、新たに９０万人が失業届を提出している。バイデン大統領は、史上最悪の失業者危機を引き継いだかたちだ。

5）全米で海外からの渡航者全員に、コロナウイルス陰性の証明書の提出を間もなく義務付けることになるが、専門家たちは、それでも知らぬ間に感染者した旅行者が入国することもあり得ると警告している。