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2021年01月06日15:31

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今朝のワシントンポスト紙 CORONAVIRUS UPDATESより

1)ロスアンゼルス郡の救急隊員は、回復の見込めないコロナ重症患者の搬送や酸素吸入をやめるように指示されている。崩壊寸前の同州の医療システムを守る必死の努力が続けられている。多くの病院が危機状態にあり、患者の治療に当たっても非常に厳しい決断が迫られる事態が日常化している、と同郡の医療関係責任者のクリスチャン・ガーレイ女史が月曜日の記者会見で語っている。彼女は、今後事態は更に悪化するものと危惧している。

ロスアンゼルスの各病院の集中治療室は重症患者で溢れており、多くは感謝祭の時の感染者で、クリスマスの感染者はこれから押しかけてくるだろうと語っている。

カリフォルニア州は特に酷い状況になっているが、カリフォルニアに限らず、アメリカ全土の病院で入院患者が記録的な勢いで急増しているのが現状だ。

2)全米での新型コロナ関連死は35万5千人に達し、全州に拡がっている。1月6日の午前8時55分現在の累計感染者数は2千百6万人にのぼる。

昨年4月のピーク時には一日の感染者が平均2千人を超えていたが、感染は北東部の諸州に集中していた。7月には小康状態になり一日の新規感染者は463人にまで減少し、サンベルト諸州に集中していた。
だが、専門家の警告通りに、秋に入ると感染者は危険な勢いで急増することになった。

3)ウイルスは新しい土地を求めて突発的に感染拡大するとは限らない。一度収束させたと思われていた地方へもまた戻ってきて、入院患者数も死者数も記録を更新することもある。

12月に入ると感謝祭での人の移動が原因で再び急増し、一日の平均感染者数が20万人を超え、治療法が進歩して生存の可能性が高まったはずなのに、死亡者数も一日当り2千人を優に超えるレベルになった。
更にクリスマス前の旅行者の急増でも同様の事態が起こり、CDCの警告にも拘わらず、パンデミック発生以来の新規感染者の最高を記録し、結局2月29日以来の感染者累計が驚愕の2106万583人に達した。

4)先週の一日平均の新規感染者数は24.5%増、関連死者数は20.1%増、入院者数は6.1%増、PCR検査の陽性率は14%となっている一方、PCR検査数は前の週より6%減少している。

5)12月14日以降全米で483万6千人を超える人たちがcovid-19のワクチンの一回目の接種を受けている。

6)4月中旬のニューヨーク市では1日に3700人を超える死者を記録し、6月25日にはニュージャージー州で1,800人を超える死者が出たのを思い出す。

また、昨年春に新しいウイルス感染症の直撃を受け、3万8千人を超える死者を出したニューヨークも、他の州同様に第二、第三波を経験している。

多くの人が海浜に集まるメモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日5月の最終月曜日)には南部のサンベルト諸州(ノースカロライナ、サウスカロライナ、ジョージア、フロリダ州)では深刻な感染爆発を経験しており、夏の終り頃には中西部諸州がコロナの攻撃にあっている。

更に、11月12月には多くの州で新規感染者と死亡者数の記録を更新しており、医療現場の逼迫が伝えられている。厚生省当局者やファウチ博士は、実際の関連死者数は公式発表数を超えていると語っている。

7)連邦政府の対策計画が出てこない中、新型コロナウイルス撲滅のための作戦は地域や州ごとにバラバラな状態であった。だが、秋になって感染者の急増を受け、共和・民主両党は慌ててマスク着用の強制と集会や会食の禁止令を出すに至った。
だが、感染爆発に見舞われた地域でさえ、未だにマスクの着用を拒む人たちがいるのも事実だ。

8)65歳以上の高齢者で持病のある人たちの死亡率が高いのは事実だが、感染者の大多数は、行動的な若者たちの間で多くみられる。40歳以下の人たちは重篤化になる比率は低い一方で、無症状で他人に感染を広げるリスクは高いと指摘されている。子どもの死亡率が低いのは事実で、インフラマトリー・シンドローム説を唱える研究者もいるが、実際の理由は判っていない。

今回の新型コロナウイルスの感染者には、黒人を始め、ヒスパニックやアメリカ原住民などに特に多くみられるようだ。




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