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2020年12月09日15:34

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第24回ランチタイムコンサート@第一生命ホール

戒厳令発令前に予定してしまったのでお許し願いたく、ワタシが追っかけをやっている
バリトンの青山貴さんと、その府中西高校の2年上級であるテノールの望月哲也さんに
よるジョイントリサイタルがありましたので行って参りました
お二人のDuoを拝聴するのはこれで3回目になります

出かける段になってプレトークがあることに気づき、慌てて予定の20分前に家を出ま
したが、結果的にこのトーク、山野雄大氏という音楽ライターによるものでしたが予
定変更するほどのものではありませんでした(曲目解説や演奏家紹介よりも自分のこ
とばかり喋って、しかも少しも面白くない上に時間オーヴァー)

というわけで、いい加減うんざりしたうえでの演奏開始、ヴェルディのドン・カルロ
からの二重唱は青山さんの第一声に痺れました
久しぶりに聴く朗々とした美声は、危険を冒して出かけただけのことはあります

望月さんのテノールも毎度同じことを書いて気が引けますが、好きな声ではないけれ
ど四十代半ばの円熟の極みであります
加えて伴奏はこれも毎度おなじみ、Il Devuの重鎮(体重が)綾小路マシュマロさん
こと河原忠之先生でコレペティトゥールの第一人者ですから、そのピアノの雄弁で
シンフォニックなこと、あっというまにオペラの世界に誘ってくれました

続いてはお二人のソロコーナーで、望月さんは山田耕筰の民謡集を絶妙な表現と声の
コントロールで、初演は藤原義江氏だったそうですが、多分それより技巧的には上を
行くのではあるまいか(持ち声では負けているかもしれないけれど)

青山さんはラヴェルのドン・キショッテ、終曲の酒の歌はいささかも酔っぱらってい
ない見事すぎるほどの歌い納めでした

間に演奏家の方々適度にMCを挟んで、これはプレトークより遙かに面白い
いつまでたってもシャイな青山さんも微笑ましいです

カルメンからエスカミーリオとドン・ホセのソロをそれぞれ歌った後は同じビゼーの
真珠採りから懐かしの友情の二重唱「神殿の奥深く」でラストナンバーとなりました
(Bravoをかけられないのが辛いです)

アンコールはこちらの予想通りラ・ボエーム終幕の二重唱、ちょっとした演技付きで
手慣れたもの、河原先生の伴奏も本当のオペラの一場面のようでした
一時間強のステージでしたが充分聴きごたえのあるものです

12時20分に終演してしまいましたが、ちょうど時分どき、この時間帯に食事するのは
三密の極致で危険極まりないので、まっすぐ帰宅しました
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