7月19日水曜日は美女平駅で東京在住の親友バカネコ氏と待ち合わせをしました。バカネコ氏は、この日の北陸新幹線始発便で富山入りしたのです。
美女平駅から室堂までの23kmに及ぶ立山有料道路(県道6号線)はマイカー通行が禁止されており、立山黒部貫光の立山高原バスへ乗る形になります。高原バスは日野自動車製のハイブリッド車です。
立山有料道路は昭和29(1954)年に弘法まで開通したのが始まりで、昭和30(1955)に弥陀ヶ原(ミダガハラ)、昭和38(1963)年に天狗平まで延長され、昭和39(1964)年に室堂まで全通しました。
平成24(2012)年に「美女平 天空ロード」が立山有料道路の愛称として採用されています。
我々は1300時発のバスに乗車しましたが、美女平駅では室堂直行客と途中下車客の乗り場が分かれており、直行客は先行のノンストップ便に乗り、途中下車客と直行客の余りは続行便に乗る形になります。
我々は途中の弥陀ヶ原で下車するため続行便に乗りましたが、続行便の方が空いていてガラガラだったのでラッキーでした。
途中、称名滝〔名勝〕〔天然記念物〕〔富山県指定史跡〕を見下ろせる大観台でバスが徐行してくれたので写真撮影をする事が出来ました。朝に行った時は逆光で良い写真が撮れなかったので、これがベストショットになったと思います。
さて、高原バスは1330時に標高1930mの弥陀ヶ原に到着しました。途中下車客は次に乗る便を予約する必要があるので、バカネコ氏は1430時、私は1630時の便を予約しました。弥陀ヶ原バス停の待合室にはコインロッカーもあるので、荷物を置いて出発です。
弥陀ヶ原の中核施設である弥陀ヶ原ホテルは、コロナ騒ぎのため今季は休業しています。
弥陀ヶ原観光の中心は湿原巡りですが、バカネコ氏の希望で、先ずは湿原と反対方向の立山カルデラ展望台へ向かいました。
午前中は快晴でしたが、少し雲が出始めました。
遙かに立山連峰の雄山(オヤマ;3003m)を望みながら緩い斜面を登り始めます。
一帯には青森椴松(アオモリトドマツ;Abies mariesii)の林が広がっていました。
西日本では見られない木なので遠国へ来た雰囲気が盛り上がります。
一方、高原情緒のシンボルである白樺(シラカバ;Betula platyphylla)は、何故か立山周辺では僅かしか見られませんでした。
遊歩道一帯では多くの花々が咲き乱れていました。
四葉鵯(ヨツバヒヨドリ;Eupatorium chinense subsp. sachalinense)です。
下野草(シモツケソウ;Filipendula multijuga)です。
珍車(チングルマ;Geum pentapetalum)です。
深山秋之麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ;Solidago virgaurea subsp. leiocarpa)です。
立山薊(タテヤマアザミ;Cirsium babanum var. otayae)です。
やがて、標高2010mの立山カルデラ展望台に到着しました。
https://www.google.co.jp/maps/@36.5656559,137.5598067,16z
立山カルデラについては以下を御参照下さい。
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1976725533&owner_id=250900
鷲岳(ワシダケ;2617m)方面です。
雪渓が見えますね。
鷲山(トンビヤマ;2616m)方面です。
巨大なカルデラの雄大な全景を望みながら涼風に吹かれて快適でした。
《続く》
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