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2020年04月27日08:35

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シュレディンガーの猫

シュレディンガーの猫
 キュリー夫妻によって発見されたラジウムの半減期は1600年です。1600年後に半分はラドンになってしまうと言うことです。しかし一個のラジウムについては、いつ崩壊するかはわかりません。こういう場合には、確認するまでは、どちらでもある状態と考えるのです。これを重ね合わせの状態と言います。判らないという意味ではなく、両方の状態であるということです。
 いささか残酷ですが、1935年にシュレディンガーが次のような実験を考えました。一時間でラジウムが50%の確率で崩壊して出すアルファ粒子を検出したら、毒ガスを発生する装置を作り、猫と装置を箱の中に入れ、しっかりと蓋をします。
 一時間後に猫は生きているのか死んでいるのか、どちらでしょうか。
 「生きてもおり、死んでもいる。」両方の状態であると考えるのです。蓋を開けるとどちらかであるかわかりますが、蓋をあけるまでは両方の状態とします。量子力学では二つの状態を重ねて考えるのです。何のためにこんな考えをするのか、ものごとが確率的に決まっていく量子の世界の力学だからです。原子は観測をおこなうことによってはじめて確定されます。すなわち観測をおこなうまでは、両方の状態が重なる状況になるわけです。

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