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2020年03月18日05:57

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■スイムのエリート街道爆進だったのに

■スイムのエリート街道爆進だったのに!


いけい選手がプールで泳いだことをSNSに公開した。東京オリンピックの競泳日本代表にもっとも近い存在と思われていたが、再生不良性貧血、血液細胞のガンを宣告されて、しかも急性という診断で、すぐに治療に入った。

いけい選手の場合は骨髄の移植より、抗がん剤が効果的に効くガンという診断が出て、放射線治療も併用するという。忌野清志郎さんの咽頭がんの時も、声に影響するので外科的手術を避けて、抗がん剤と放射線の照射という治療が選択された。ガンもいろいろな特性がある。治療方法の選択で結果が大きく違ってしまうらしい。

最近ではがん細胞の遺伝子解析が行われて、治療方針の決定の参考にしている。この抗がん剤が効くという判断ができるようになって、ターゲットを絞ったオーダー治療が可能になっている。がん細胞にのみ抗がん剤が集中する方法も開発されて実用化されている。

昔のように、抗がん剤をカクテルして、どれかが効くだろうという、正常細胞へのダメージが大きい乱暴な治療は行われなくなっている。治療方法を選ぶ段階で徹底したインフォームドコンセントが行われるのが原則になっている。

でもお医者さんも人の子、ガンの専門医といっても、得意分野があるので、最先端医療の重陽子線照射治療、放射線照射治療、抗がん剤の種類や適応するガンの選抜など、それぞれ深い知識と経験が必要なので、専門医といえども得意不得意があるようだ。

いけい選手は幸いなことに、ガン治療を受けて回復の傾向になって、運動を再開したり、本業のスイムに取り組み始めている。抗がん剤治療と放射線治療は、どんなに慎重に治療しても、髪の毛が抜けたり、細胞がダメージを受けて、体が動かせ無くなる。

治療を受けた清志郎さんは、新車のオレンジ2号に乗って代々木上原の坂を上って帰って来た。ダメージはすごかったよ、体が重くて動かせない。呼吸も苦しくて酸素を取り込めないというのだ。脚や腕の筋力も落ちていて支えられないという。

それでも武道館での復活コンサートへ向けてオレンジ2号で走っていたようだ。今日はこうだった、息が続くようになったとか電話して来た。筋肉が硬直していると連絡があれば、ストレッチやマッサージに行って、硬直やむくみを解消した。コーヒーを飲みながらロックンロール研究所で過ごした。

武道館での復活コンサートや、その後の全国ツアーへ向けて、清志郎さんは、元気だった頃の走りを求めて、LSDに取り組んで心肺機能を取り戻すことに取り組んでいた。細胞内のミトコンドリアの能力を高めないといけないので時間がかかる。思ったように走れなくて、どうしたらいいんだと焦っていることもあった。

歌うにはLSDレベルの運動が2時間以上続けられないと、ワンステージをこなせないことを知っているのだ。その前には同じ時間のリハーサルも待っている。思ったように動かない体を動かしてオレンジ2号で走りこんでいた。呼吸が楽になったと連絡があったのは武道館の日が間近になってからだった。

いけい選手もこんな回復段階を経験しているはずだ。自分の調子の良かった頃のイメージが脳に残っているはずだし、目の前のオリンピック開催を思えば悔しいだろう。フランスのオリンピックを目指すという明確な目標も表明している。

陸トレも水中でのトレーニングも、思ったようにいかないのがガン治療後の実際の状況だろう。若い選手だからこそ、そんな自分と上手に付き合って欲しいな。焦って負荷をかけてナチュラルキラー細胞にダメージがないように、ぼちぼち取り組んで、少しずつ昔の自分へ近づいて、目標を達成してくれるといいな。

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