mixiユーザー(id:12593070)

2019年08月28日14:05

349 view

カーボンハンドルはシャロータイプがお気に入り!

■カーボンハンドルはシャロータイプがお気に入り!

カーボンハンドルは素材が軽いだけでなく、路面からの振動を吸収する振動減衰性も期待されます。初めてカーボンドロップバーを使ったのはイタリアのITMのモデルでした。形状はアールの一部が直線的な、アナトミックタイプでした。クランプ径は26mmでした。

アルミ合金製のドロップバーも軽いだけなら、肉厚を薄くしたり、素材も熱処理アルミ合金などの採用で、カーボンハンドルより軽いモデルがあります。ただし、アルミの薄いチューブを丸いまま設計通りに曲げるベンディング加工の技術は難しく、曲げのアールの小ささにも限界があります。

ドロップバーの形状の自由度は、チューブの内側から油圧をかけて、外型に合わせて形状を変形させる技術もありますが、肉厚が熱いものしか成型できませんから、重量増になります。カーボン素材のハンドルの成型方法がアップデートして、成型の自由度にはかないません。

軽量なアルミ合金製ハンドルと、カーボンハンドルと共通しているのは、実用的なモデルは230gから250gくらいで、転倒などで力が加わると、アルミ合金のハンドルは、チューブが変形したり、座屈してしまう可能性があります。カーボンハンドルも折れや、表面に見えない積層間剥離の可能性があります。

なにせ軽量で、実用的な強度や剛性感は問題ないけど、クラッシュ的な力に対しては壊れてしまう可能性があります。転倒事故などを起こしたら、プロメカニックに相談して継続使用できるか確認してもらいましょう。そのままにして、走行中にハンドルが折れたら危ないですよ。

ITMのカーボンアナトミックバーは、リーチが長く、上の肩の部分のアールは大きく丸い形状で、ドロップ部分は大きなアールの下の部分に直線的な部分があって握りやすくなっています。しかし、ドロップバー全体の剛性としてはやや柔らかいバーでした。

カーボンハンドルバーやアルミ合金製のバーのクランプ径は、26mmと31、8mmの2系統になりました。剛性アップと強度アップのための新しい規格のクランプ径の採用です。現在では26mm径も生き残っていますが、主流は31、8mm径になっています。

この頃から、格段にカーボンハンドルバーの成型テクノロジーが進化します。バーの肩の部分のアールも小さくできて、ブレーキレバーのブラケットの掌が乗る上の面とが作るスロープを、快適に作ることができるようになりました。

急な曲がりが可能になったので、ドロップ部分も成型が自由になったので、大きなアールが1つのシャローも、アナトミック形状も、自在に成型できるようになって、上下も遠近も差を小さくできる、ショートドロップ、ショートリーチ形状も可能になりました。

プロ選手が最近採用しているドロップバーは、ショートリーチで深いドロップのハンドルで、ブラケットの位置や、ドロップバーの下の位置のグリップ位置を同じにして、ステムを伸ばして、上の直線部分をグリップして、上りや平地で力を伝えやすいポジションを実現するというものです。

アナトミックハンドルはバーの形状により、グリップ位置を制約されやすいので、ピタッとはまったライダーにはこれ以外にないと感じる面もありますが、ここを握るといいよという形状による制約が、走行中にストレスとして感じることがあります。

色々使ってみて、アナトミックバーもエアロ系のバーも、使い始めはこういうのもありかという感じですが、長く乗ってみると、形状によってグリップ位置を制約されたり、走りの変化に合わせてアジャストする幅が狭くなる傾向があって、なかなかこれだというバーに出会っていません。

僕自身はシャローデザインのドロップバーがあっているなと感じています。お気に入りのバーは、イーストンのEC90エキッププロのシャローデザインでした。90mm台とややリーチが長いモデルでした。ドロップの形状はアールがぴったり手にフィットします。

当時のモデルは26mm径と31、8mmがありましたが、後継モデルのEC90エキッププロXLは、31、8mm径のみになり、ドロップの深さは同じでリーチは80mm台のショートリーチになって、上の直線部分の力の入りりすいグリップ位置に、ステムを10mm伸ばすことで実現できます。

イーストンのカーボンハンドルは、EC100になって形状がショートドロップ&ショートリーチバーになっています。旧モデルのEC90
エキッププロのXLとほぼ同形状なのが、スペシャライズドのカーボンハンドルのシャローがお気に入りです。

エアロ形状のドロップ部分がアナトミック形状のカーボンハンドルを使っていたライダーが、スペシャライズドのシャローに換えてみて、エアロ形状で剛性を発揮するために、肉厚が厚くなっていて重かったのですが、シャローはラウンド形状で軽くなったことと、ドロップ部分を自由に握れると喜んでいました。

4 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する