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2017年12月02日21:59

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音大オケ・フェス@ミューザ川崎〜トロイラスとクレシダ@浅草リトルシアター

ぶらあぼで見つけた音大オケ9団体による4日間に及ぶコンサート、本日が最終日で
曲目がドヴォルザークの8番にブラームスの2番とマーラーの巨人
いずれも好きな曲で、しかも入場料1000円というお徳用に惹かれ行って参りました

順に梅田俊明氏指揮の東邦音大、尾高忠明氏指揮の国立音大、秋山和慶氏指揮の
洗足学園音大による演奏

学生オケとは言えプロの卵ですから、技術的下地は出来ている
ただ悲しいことに学生オケというのは毎年メンバーが変わる宿命にあります
出来てはいるけれど出来上がってはいない
果実酒が仕込んで3週間で飲めます、とは言うものの熟成が今一つという感じです
まぁ1000円ですから

それでも国立音大のブラ2はこの中では一番好きな曲ということもあり、また尾高さんの
指揮によく応え、中々の聴きモノでした

各ステージの冒頭に作曲科の学生による新作のファンファーレが演奏され、そのあと
入場・着席・チューニング、演奏後には型通りのソロ楽器オヴェーション、20分の休憩
という感じで進行するので、3時間を優に超え、残念ながら洗足学園の巨人は第二楽
章まで聴いたところで次なる用件のため失礼することになりました

次なる用件とは楠美津香さんの一人シェイクスピア、超レアネタのトロイラスとクレシダ
でありますが、ワタシは(全作品制覇していますので)これが2009年に続き二度目、しか
もその間に2015年鵜山君の演出で本格的舞台劇としても拝観しております
既にいずれも日記に書きましたので重複しますが、手短かに言うと戦争の愚かしさと
女性の不実がテーマ
まことに苦々しいシェイクスピアの人生観であります

鵜山君の演出では、ギリシャ軍を戯画化しトロイ軍は悲壮に、また不実なすなわち
尻軽な女性二人、ヘレナとクレシダを描き分けていましたが、楠さんの手にかかると
両者とも一刀両断、情け容赦もなく切り捨てられます
いっそ小気味いいと申しましょうか

女性は不実といっても、まるで品物のように扱われてトロイとギリシャの間で
やりとりされているのですが、それにも拘わらず男を手玉に取るしたたかさという
観方もできるわけで、それはまた一筋縄ではいかないシェイクスピアということです
いや、面白いです
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