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2017年11月10日19:28

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無言歌は続く

 今日は日帰り温泉に出向く かんぽの宿で 日帰り湯 温泉に入って部屋で食事をして昼寝ができる 料理は懐石料理 温泉と食事を3時間の部屋代で3800円 風呂に二、三人 皆露天風呂に行くので 私は内風呂でのんびり たっぷり汗をかいて気持ちよし たまのドライブも気持ちよし 帰り 途中の直売所で地酒を購入 御燗がうまい とかいてあったので購入 私はお猪口に半分入れてお湯割で飲む 日本酒のお湯割 日本酒を薄めてうまいですかと酒屋に言われたことがあるが 本人がうまいと思って飲んでいるのでいいさ たまに行く酒屋では いい飲み方ですね 健康にもいいと思います と言われた 夏でもお湯割 寒くなって今は当然お湯割 お猪口で飲むと云ふのがいいところ

 今宵の音楽は 昨日の2枚目 マリア・カラス 凄いね あまり聞いたことのないオペラである 私も名は知っていたが 初めての歌劇かな FM放送で聞いたかもしれぬが よくわからん イモジェーネ ここではカラスが歌っている グアルティエーロ 昔の思い人海賊 エルネスト 今の亭主 カラスは伯爵夫人である の主要キャスト3人は非常に難しい役柄で 求められるテクニックは相当高くて 聞いていて このオペラをやろうと云ふ野心的な歌い手が見当たらんのも窺い知れる 圧倒的歌唱である この3つの役をきちんと歌いきれる歌手が揃わなければオペラが成立しないゆゑ 世界でも上演回数が少ないオペラになっている という意味がよくわかる

 今宵2枚目はジャズ 初めて買ったジャズ 店長さんに勧められた一枚 キャノンボール・アダレイ「サムシン・エルス」 当時は知らなんだが 名盤中の名盤だ 今年か昨年 SACDでも買い求めた 今日のは1983年に買った普通のCD

 今日は軍艦三笠の進水式の日であった 時は1900年 中学生の頃 友人二人と横須賀にこの軍艦を見に行ったことが思い出される 多分人生初の遠出だったと思われる 発起人は今久里浜に住む友人である 今も友人だが もう10年は会っていないか なかなか逢ふ機会がない 小学生以来の友人なので半世紀の星霜を共にしてきた 共にここ20年で大病を患い今日に至る 私の座右の銘 と云ふほどではないけれど 大切にしている言葉がある

 It is not miserable to be blind; it is miserable to be incapable of enduring blindness.
JohnMilton

 日帰り温泉の帰りは夕方になった 結構混んでいた 昔秋の暮れと云へば

 この道や行く人なしに秋の暮れ    芭蕉

 と云ふのが有名だが すごい混雑で おばさんを送って帰るのに随分とかかった 四季のそれぞれの夕暮れはそれぞれ風情があるが ことに日本では秋の夕暮れと云ふ ちょっと寂しい趣が愛されてきたが 車の渋滞で秋の風情はどこにいてしまったのか
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