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2017年06月24日19:41

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『密偵 手嶋眞十郎 幻視ロマネスク』三雲岳斗

手嶋眞十郎は、ある特異体質を楠見義衛男爵に見込まれて、内務大臣直轄の保安局六課に勤める事になった。
つまりは、諜報員になったわけだ。

一方、眞十郎の旧友・高柳芳彦は、彼の前に立ちはだかるような行動をとるばかりか、クーデターを起こそうと画策しているようなのだ。

また、それに母娘の予言者がからみ、事態は混迷の色を深めていく。

関東大震災前からの東京を描いたこの物語。
高柳のやろうとした事は、あまりにも非人道的で残酷ではありますが、先の大戦の戦禍を考えると複雑な気分になります。

過去は変えられませんが、現在の日本が、第二次世界大戦前の世の中に似ているようで、何とかできないかとは感じます。
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