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2017年05月28日21:59

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テンシュテットのベートーヴェン第9('92年)を聴く

京橋ツインタワーで恒例の中古CD合同セールがあったので
2日行って
○クナッパーツブッシュRIASボックス
○ドビュッシー 子供の領分ほか ハイドシェック
○ベートーヴェン第9 テンシュテット
(ロンドンフィル自主制作)
の3点を購入した。

そのうち、テンシュテットの第9を聴いた。
hmvのサイトでは
「「フルヴェンのバイロイト」にも匹敵する驚異の名演」
と紹介されている。
http://www.hmv.co.jp/artist_%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%EF%BC%881770-1827%EF%BC%89_000000000034571/item_%E4%BA%A4%E9%9F%BF%E6%9B%B2%E7%AC%AC%EF%BC%99%E7%95%AA%E3%80%8E%E5%90%88%E5%94%B1%E3%80%8F%E3%80%80%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%88%EF%BC%86%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%EF%BC%88%EF%BC%91%EF%BC%99%EF%BC%99%EF%BC%92%E5%B9%B4%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B4%EF%BC%89_2764304

1992年10月8日、ロイヤル・フェスティヴァル・ホール(ライヴ)とある。

第1楽章を聴いているうちに、「何か変だ」と思った。
ロイヤル・フェスティヴァル・ホールというのは
大きいコンサートホールなのだろうか?

ホールが大きすぎて、オーケストラの響きが
空中に散ってしまい、しっかりした響きを
聴くことができない、という感じなのだ。

第2楽章〜第3楽章も同様の印象。

ところが、フィナーレ、バス独唱が入ると、
状況は一変する。

独唱と合唱が、かなり大きめの音像として捉えられている。
オーケストラと一体となって、やっと、ちょうど良いというか
しっかりした響きを聴くことができるようになった。

バカでかいホールに響き渡るソプラノ、バスというのは
生の響きでは不可能だが。
個別にマイクで拾って、増幅すると、こういうバランスが
可能だということだろう。

ルチア・ポップ(ソプラノ)、ルネ・パーペ(バス)
そして純度の高い合唱。

それらを活かした、美しい、祈りの感情を高めたような
名演となった。
独唱や合唱が入ってから、であるが。

このCDはロンドンフィルの自主制作盤だが
録音技術とか、コンセプトの点で
いろいろ不満を感じた。

だだっ広いホールに、か細いオケの響きでは
聴いていて欲求不満に陥ってしまう。

テンシュテットも、マーラー以外では
なかなかいいものに出会えない。
個人的には、マーラー指揮者という位置づけになるのだろうか?
もう少し、いろいろ聴いてみようと思っている。

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