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2017年03月25日17:10

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トランプ政権の行方は?

今朝のツイートでAP通信が、早くもトランプ政権が行き詰まってきたのではないかと懸念しています。もちろん昨日の反オバマケアー法案が与党共和党員の支持が得られず、議会提出断念に追い込まれた事態をうけた記事です。要訳してみました。ご参考まで。
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「僅か就任2カ月でトランプ政権は危険な漂流状態に陥った」
トランプ氏の議会への初めての法案提出が空中分解したのだ。法案上程のため大統領が自ら与党共和党の首脳陣に甘言と恫喝で説得を続けたにも拘わらず「反オバマケアー法案」は上程断念を余儀なくされる事態になった。

トランプ氏にとって、この敗北はとりわけ厳しい打撃となった筈だ。彼が大々的に吹聴してきた公約は、実行に移そうとして全て失敗に終わっているからだ。この連戦連敗状態が続けば、当然「お門違いのトランプに果たして大統領職が務まるのか?」という疑念が広がるだろう。

アメリカの政治と大統領職の専門家でNY州立大学のブルース・ミロフ教授は「大統領になって、いきなり皆を押しまくって物事を決めてゆけると思ったら大間違いだ。多くの人は大統領職がどれだけ複雑な仕事なのか判っていない。大統領はただ何でも好き勝手に「ああしろ、こうしろ」と命令を出すものと誤解されているが、実態はそんな簡単なものじゃない。憲法がいろいろ規制しているからだ。」と語っている。
画期的な政策をどんどん押し通してやるといくらトランプが息巻いても、議会や裁判所が阻止できる。

彼は就任以来自ら招いたトラブルの対応に悩殺されている。その上、今週始めにFBI長官が公表した通り、選挙戦中にトランプ陣営がロシア陣営と接触していたとされる問題をFBIが正式に調査を始めている。この調査がトランプ政権の上にいつまでも重くのしかかってくるに違いない。

政権初期に犯した失敗は、特にトランプ氏の場合にはいつまでも尾をひくだろう。彼は歴史的に低い支持率で大統領になり、その後も支持を失いつつあるからだ。今日発表されたギャラップ世論調査でも、就任後の彼の仕事ぶりを評価しないと答えた人は54%になっている。

歴史学者のグリンバーグ氏も「過去にも就任早々混乱を起こした大統領は何人いますが、彼はひど過ぎる。何故なら彼の場合は、政界経験が皆無だけならまだしも、あの性格とやり方ではね。」と苦笑していた。
就任早々の混乱は、明らかに避けられた筈のものだ。彼の自ら招いた混乱が、ワシントンの政治を彼のビジネス感覚で効率化するという公約も虚しいものにしてしまった。証拠もなしにオバマ氏に盗聴の罪をなすりつけようとした彼の行為は、どんな優秀なアドバイザーでも支えきれなかっただろう。

アドバイザーたちがホワイトハウスに勢いを取り戻せるものと期待したオバマケアー代替案も議会上程すらできないで終わってしまった。共和党が7年間に亘って実現しようとしてきた課題を、トランプについて行けば達成できると証明したかったのに。ライアン院内総務が出してきた案を受け入れて、全力を挙げて法案成立に尽力すると約束し、事実トランプ氏は昼夜を問わず必死に共和党員に電話で説得して回ったが、意外に抵抗が強く上程すら出来なかった。

トランプ氏の商業手腕をもってしても、保守派の真面目な議員たちを説得することができなかったのだ。議員たちは人気のない大統領について行って有権者から見放されるのをおそれたのだろう。ライアン院内総務が上程を諦めたことはトランプ大統領の力の限界を明確に見せつける結果となったと言える。




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