まずは、長年の愛聴盤のジャケットをアップしてみた。
「VIVA VIVALDI・・・!」
ルイ・オーリアコンブ指揮 トゥールーズ室内管弦楽団
(独EMI)
タイトルは、下手なシャレで、
昔のマイミクの、さんようさんが見たら喜びそうだが
「4つのヴァイオリン協Op3-11」「マンドリン協」
「リコーダー協」など5曲が入っていて、
曲も演奏も最高の1枚。
日本盤も持っているが、サブタイトルが
「ヴィヴァルディの魅力、天使のメロディシリーズ」
とあり、「VIVA VIVALDI!」と同じようなネーミングセンスだ。
いままで聴いてきた、ヴィヴァルディの作品の中から
愛着のあるものをはじめ、適当に10曲を選んでみた。
意図的に「四季」は除いてある。
あれは誰でも知っているから。
○調和の幻想 Op.3
特に2つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲Op3-11
1楽章のフーガ、フィナーレの疾走感、まさに完璧な作品。
○和声と創意の試み」Op.8-5「海の嵐」
四季で有名な曲集。、四季以外の作品は
いったい何を試みたのか、イマイチわからないが
四季以外では「海の嵐」がピカイチ。技巧的でカッコいい。
○フルート協奏曲集Op.10
「夜」Op10-2は第2及び第5楽章に「幽霊」「眠り」という
タイトルがついていて、楽曲構成も「四季」と同様に自由なもの。
もしかしたら「四季」のようにソネットがあるのかもしれない。
「ごしきひわ」Op10-3は第2楽章のメロディが美しい。
○ヴィオラ・ダモーレ協奏曲集RV392-397よりイ長調RV396
ヴィオラ・ダモーレは6〜7本の演奏弦に共鳴弦を加えた弦楽器で
独特の音色、技巧を活かしたヴィヴァルディの作品は貴重。
○ヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲RV 540
作曲者晩年の作品。晩年の孤独がにじみ出たような作品。
特に第2楽章が美しい。
https://www.youtube.com/watch?v=xuVhd99CS6o
○リュート協奏曲 ニ長調RV 93
第2楽章は、「冬」の第2楽章や、「ごしきひわ」の第2楽章と並ぶ
名旋律である。ほかの楽章も良く、「四季」の次に聴くべき曲として
お勧め。
○マンドリン協奏曲ハ長調RV.425
映画「クレイマーvs.クレイマー」で使われて一躍有名になった作品。
出だしのオケの部分以外は別にどうということはないが。
○リコーダー協奏曲ハ長調RV443
印象的なオケの前奏のあと、リコーダーが技巧的に吹きまくる。
YouTubeですごい名演を見つけた
Anna Fusek
https://www.youtube.com/watch?v=kU5Q1mCMCKM
○グローリア
ヴィヴァルディの宗教音楽の代表作。
大作だが、軽い小品の連続であり、気楽に聴ける。
○Beatus vir (psalm 111)RV 598
宗教音楽の小品だが、曲の構成は完全に協奏曲。
ソリスト(ソプラノ2名、アルト)が楽しそうに歌う。
転調してコーラスがフォルテで入ってくるところは
実に効果的である。
個人的には「グローリア」より評価したい作品。
ほかにいい曲があったら教えて頂ければ有難い。
ヴィヴァルディはたくさん聞いたが、
いまいち、とか、ぜんぜんダメ、というのも
少なくないのである。
険しくも楽しいヴィヴァルディ遍歴といったところであろうか。
、
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