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2016年10月09日23:13

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不幸な時代〜インディーズの名曲たち

日本財団 自殺意識調査


日本財団は2016年9月7日、全国約4万人を対象に実施した
自殺意識調査の結果を発表した。

本気で自殺したいと考えたことがあると答えた人は全体の25.4%にのぼった。
男女別では女性が28.4%、男性が22.6%。年代別では若年層ほど割合が高く、
20代では34.9%、30代では34.2%だった。

これまでに自殺未遂したことがあると答えた人は全体の6.8%で、
1年以内では0.6%だった。
同財団が2015年の国勢調査結果から
全国の人数を算出したところ、過去1年以内の自殺未遂経験者は
推計53万人となった。
その多くが単一の原因ではなく、健康問題や家庭問題など
2つ以上の原因が重なって未遂に至ったことも分かった。

2015年の日本の自殺者は2万4025人。2010年以降は6年連続で減少しているが、
同財団は「深刻な状況は続いており、より一層の対策の強化が求められています」
としている。

http://www.j-cast.com/2016/09/08277455.html
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推計53万人!?
これを読みながら、なんという時代に、我々は生きているのだろう?
と思わずにはいられなかった。
資本主義末期、資本主義の崩壊とは
こんなに悲惨なものなのか。

こういう時代に相応しい歌とは?
誰の何という歌がいいだろうか?

中島みゆきの歌を何曲か聞いた。

♪…世の中はいつも 変わっているから頑固者だけが悲しい思いをする
変わらないものを 何かにたとえその度 崩れちゃ そいつのせいにする

♪…そんな時代もあったねといつか話せる日が来るわ
あんな時代もあったねときっと笑って話せるわ
だから今日もくよくよしないで今日の風に吹かれましょう
まわるまわるよ時代は回る喜び悲しみ繰返し
今日は別れた恋人たちも生まれ変わってめぐり逢うよ


これらの歌には、
「傍観者」の立場を強く感じて仕方が無かった。
時代や、不幸な人を、距離を置いて眺めているのである。
そして、その眼は、常に醒めている。醒め切っている。

時代や不幸な人と距離を置いて、
いったい、あんたはどこにいるんだ?
それがわからないのだ。

曲や歌詞はいいのかもしれないが、
共感はとてもじゃないが、できそうにない。

「そんな時代もあったねといつか話せる日が来るわ
だから今日もくよくよしないで今日の風に吹かれましょう」

いまの悲惨な時代は、とてもそんなものではないと思う。

自分にとっては、笹口騒音ハーモニカの、この曲の方が
ぴったりくる。
笹口騒音ハーモニカ【SAYONARA BABY BLUE】2012/12/23 下北沢LOFT
https://www.youtube.com/watch?v=HkWAj4nwsrU

絶望を歌うだけではない。
自分もその中にいるのである。
(何度も動画を貼った曲なので、今回はURLだけ)

マリリンモンローズの「東京都」「Sweet Dance」も
そういう歌だと思う。
マリリンモンローズ @タワーレコード渋谷店 2011.11.18



「東京都」は0:20から、
「Sweet Dance」は5:20から。

「東京都」では、若者の絶望した感情を
「皮肉」という表現で歌うのである。
「Sweet Dance」は、ちょっと聞くと、普通のラブソングのように
聞こえるが、よく聞くと
風俗店での嬢と客の恋の歌なのだ。
ありえない話、はかないシチュエーションだけに
余計に聴く人の心を捉えて離さないのだ。

今の時代を反映する歌は、残念ながら
メジャーシーンにはなかなか見つからない。

だからインディーズを聞かなければならない。
自分の足で、本物を見つけるのだ。

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