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2016年10月03日13:27

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映画日誌「ハドソン川の奇跡」

鳥との衝突により、突然操縦不能になった旅客機をハドソン川に不時着させ、155人の乗客全てが生還できたのは、機長の的確な判断、技術によるものだった。

本当なら、英雄として称賛されるはずなのが、果たして正しい判断だったのか、空港に引き返すことも出来たのでは?という疑問から、調査委員会による厳しい尋問が行われ、機長は苦境に置かれてしまう。

実際の不時着のシーンと機長の回想とが交錯する感じで、やや時間的な流れがつかみにくいが、不時着してから乗客が救助されるまでの流れは緊迫感があり、観客もスクリーンに引き込まれてしまう。

突発的な事態でも、冷静さを失わず、的確な判断を下し、適切な行動をとることが大事。

これが大きなテーマと同時に、疑問を投げかけられても、信念を変えず、マスコミの攻撃にも屈せずに、ここでも冷静、的確に情報を集め、提供することが出来たのは、やはりベテラン機長であると同時に、人間的にも成熟していたからこそ。

こうした一つの理想の人間像を見ることが出来る。

ただ、機長の人物像がややスーパーヒーロー的に描かれ過ぎなような気もするが、これは一つのアメリカン・ヒーローの物語なのだから仕方ないか。

一部のマスコミでは機長の判断を疑問視する指摘もあったようだが、やはり、こうしたシチュエーションではマスコミによる勝手な報道の問題もあるだろうし、調査委員会だけでなく、マスコミの攻撃などでも悩み葛藤する主人公の姿も描いた方が、より人間ドラマらしくなっていたかもしれない。

★65点
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