デスモスチルスとは新生代に日本から北アメリカにかけて生息していた
哺乳類の一種である。大きさは全長1.8メートル、見かけは
頭がカバののようだが後ろ足はカエルのように外向きに向かってついている。
おそらく海辺の近くに生息していたとかんがえられるが
一説では海の中で泳いで生活していたのではないかとも言われ
ほとんど謎に包まれている生物である。
特徴はその奇妙な外見だけではない。
海苔巻きのような歯である。デスモスチルスは
今で言うところの海牛(ジュゴンやマナティ)や像の祖先であると
言われているのであるが、この歯の特徴を持っているものが
今生きている哺乳動物の中に全く見当たらない。
実はこのデスモスチルスの化石は日本で発見されている。
頭蓋骨は群馬県で、全身骨格は北海道で見つかっている。
かつてこの化石欲しさにアメリカ人が買い付けにきたのだそうだが
当時の老古学者たちによって守りぬかれてきた。
このデスモスチルスは非常に見た目が地味で
福井県などで発見されたフクイノザウルスやフタバスズキリュウなどと比較すると
知名度は今ひとつである。
が、一応日本を代表する謎の古代生物の一つとして
科学者の間では有名なのだそうだ。
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