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2016年05月11日23:41

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リアリティに欠けるドラマ「昼のセント酒」

久住昌之氏の同名のエッセイのドラマ化なのだが、いまいち面白くない。

なぜか?

多分設定が嘘くさいのだ。

もともとは久住氏が体験する銭湯+昼酒のエッセイである。漫画家?文筆家?という時間に自由がつきやすい商売の久住氏だからこそ体験できて、エッセイになったら面白いのだ。もちろん久住氏の描写がうまいというのもある。

が、ドラマでは主人公を会社員にしてしまった。例えば営業職だとアポの間に時間が空いて会社に戻るのもなんだしなという時間があることもあるのだが、そんなに頻繁にあるわけでもない。もちろん世界にはいろんな職業があるから会社に属しながら昼に仕事をしなくて済む人もいるではあろうが。

だからドラマの中では主人公は仕事をさぼって銭湯にいって酒を飲む。現実の会社員がそんなこと続けられるわけがなく、一気に作り物臭くなってくる。せめて夜勤明けがあるような交代勤務についているとか、ある種の自由業で毎日会社に行かなくてもいいとかそういう設定じゃないと昼銭湯と昼酒は無理だ。
また、あくまで自分の周りの話だが、酒飲みな人ほど酒が好きだからこそ、中途半端に昼酒を飲むのは好きじゃないと勤務中に飲むのを良しとしない。そういう意味でドラマの主人公は酒飲みとしても失格な気がする

同じ作者の「野武士のグルメ」漫画版では主人公を定年退職した男性と設定している。だからこっちのほうは違和感がない。

「孤独のグルメ」が長続きするのは主人公が酒を飲めない設定にしてあることで、比較的違和感がなく話を続けていけるのだと思われる。

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