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2015年12月16日17:41

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映画日誌「杉原千畝 スギハラチウネ」

 日本のシンドラーと言われた杉原千畝を描いた、一つの戦争ドラマだが、監督が日本生まれのアメリカ人で、ハリウッド映画の制作にもいくつか関わってきたチェリン・グラックだけに、これまでの日本映画の戦争ドラマと違い、押しつけがましい演出もなく、どちらかといえば淡々とした描写を中心に、多くのユダヤ人のためにビザ発給を続ける姿が描かれているのが好感が持てる。
 また、外交官としてだけでなく、諜報部員としての側面も持っていた、という、これまであまり知られていなかった側面も知ることが出来るところも興味深い。
 久しぶりに観ることが出来た中身の濃い日本製の戦争ドラマといった感じだが、ポーランド人のスパイや、ドイツ系ながら杉原に従ってビザ発給業務を手助けする地元の職員など、外国人の俳優の演技にも魅せられる。
 これに比べ、唐沢寿明、小日向文世などの一部の俳優以外、どうも日本人俳優との演技力の差も実感させられるし、これがまた、やや残念なところでもある。
★70点

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