ハロウィンの喧騒を避けるかのように静寂を求めて帰省しておりました
一昨年、やはり同じようにこの世を去った母の今日は祥月命日であります
あの日、あの夜、妹からの電話で突然の知らせに驚き
ちょうど連休という事もあり航空券は取れず、東北新幹線と津軽海峡線を乗り継いで
兄嫁と姪と共に翌日虚しい対面をしました
葬儀屋の手配、母の知人・親戚への連絡、父の教え子たちへの連絡
悲しんでいられないあれこれを片付けている姿を見た姪が、その弟と
「お父さんの時は叔父ちゃんにやってもらおう」などと不謹慎なことを言っております
明けて2日は奇しくもワタシの誕生日
滅多にないことに(父の葬儀以来)兄弟3人が集まったので、甥姪も含めて
誕生祝をやってもらいました
母は高齢でもありましたし、大往生と言ってもいいくらいだったので
精進落としのにぎやかな会食になりました
火葬も済ませ、父の山仲間だった会計事務所を営むM氏に相続の手続きを依頼し、
横浜に帰る段になって、母の遺影に一人向き合い
よせばいいのに言葉に出して「とうとう逝っちゃったんだね…」と言いましたら
慌ただしさに紛らせていた思いが一気に噴き出し
恥ずかしながら号泣してしまいました
母の会葬御礼の文章から、その一部を引用します
私たちの母は
牛肉の好きな人でした
ユトリロの風景画の好きな人でした
鉄線の花の好きな人でした
宮城谷昌光の歴史小説の好きな人でした
氷川きよしが可愛いから好きだという人でした
明治維新のころの日本の、あの血沸き肉躍る時代の好きな人でした
添付画像は母が父と共に眠る「お東さん」であります
墓前で手を合わせるワタシも白髪が増え、背中が丸くなって
また一年父母に近づきました
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