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2015年08月16日20:34

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無言歌は続く

 午前中は盆棚を解体して納屋に保存 後 人参の播種 一度目と二度目は 無事に生えて来た 今日は三度目 四回目を播けば 人参の種まきは終る それに冬キャベツの種もプランターにまく これは後で定植する 午后は大根を蒔くところに肥料をやって耕耘 明日床を作って 再び肥料を混ぜて畝立て 雨が降ったら種まきの予定

 今宵一枚目はあい変わらずのベートーヴェン ピアノ協奏曲四番と三番 録音順がそうなのだから仕方なし アラウのピアノに 演奏は 当然だが きのふと同じ 地味なベートーヴェンである

 今宵二枚目は 流れから云ってもピアノ協奏曲第五番 皇帝 素人の言葉は要らんけれど これも有名な演奏が目白押しである 持っているのは先だって聴いたバックハウスのと今回のアラウの盤二つである ブレンデルかグルダのを買ってみようかな

 今日は 丸谷才一氏の文庫で「低空飛行」と云ふのを読んでいたら 以前は気がつかなかったけれど スパイの話がおもしろくて スパイと云ふのはやたらもてるらしいと云ふ話の展開から とある詩人との話で

 「スパイだからもてるんじゃない 偽物だからもてるんだよ」 と云う文章が気に入った

 続いて

 「詩人だってそうでね エセ詩人と云ふのはもてる 普通の詩人はもてない」

 その詩人の詩からの抜粋

   言葉なんて覚えるんじゃなかった
   日本語とほんの少しの外国語をおぼえたおかげで
   ぼくはあなたの涙のなかに立ちどまる

 なるほど 詩人の言葉には感服するしかなひ 流行歌を書くひとからとは かなり違うものを感じさせる詩である 確かに 流行歌を書く 作詞をするひとや 広告の文句を書くひとは 所詮本物ではないと云うことか 同感である 洒落た文句は 詩ではなひ 流行歌を詩だとは思っていなかったわたしは大いに同感である 詩人でなひ言葉は駁雑である 最近は流行作家が作詞を手がけるのを時おり見るけれど つまらん詩だ 西条八十や北原白秋とは あまりに違いすぎる 猿猴取月とまでは云わんが お笑い芸人が文学賞を取る時代 百万部だそうだ エセしか見えない時代だ 朝日新聞の傾向には問題もあるけれど 漱石を連載していることで相殺しているとも云える 蓋世の才を持った人物はゐると思ふのだが 澆季溷濁の世 かく云うわたしとて 換骨奪胎である けれどたまには箇中の消息を覗いてみることはある たまにだとそれが面白ひ
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