だいぶ前に、『BSR』 誌の新しい号が出てたのに、吉例のご紹介をさぼっていた。
http://www.fujisan.co.jp/product/1281681020/
これに限らず、ここで書きたいことはたくさんあって、メモをつけたり、場合によってはラフ原稿を書いたりまでしているのに、なかなかアップできない。
時間がないってこともあるけど、どうやら気力が減退している。 この年になると、人生360度、盛り上がらなくて、どうにも困ったもんです。
***
さて、同誌124号、メインは、一味違ったエレクトリック・ギター特集。 ギターの電化 (?) がブルースの演奏に何をもたらしたかが、テッテ的に検討されていて、楽器が弾けない私にさえ、すごく勉強になった。
追悼企画が2つ、パーシー・スレッジにB・B・キング。
歴史の古いジャンルの音楽誌が、毎号追悼に追われるのは一種の宿命かもしれんけど、このところちょっと続いて、大きな星が落ちすぎでないかい。
それに加えて、さらに、ブルーズ研究家サミュエル・チャーターズの追悼記事が掲載されるあたりが、この雑誌のちょいアカカラーの表れといえるだろう。
どちらも英国人の、この人とポール・オリヴァーのふたりが、ブルーズ研究の基盤を作った恩人だ。
ちなみに、チャーターズは、たぶんええし (いい家柄) のぼんぼんで、いったん志を立てた政治の道を断念したあと、ブルース研究一筋だった人。 いっぽう、オリヴァーさんのほうは、建築史の学者業のかたわらのブルーズ研究だった。 どっちも、きっとかなりのコレクターなんだろうなー。
***
私の連載では、前にここでも書いたとおり、追悼絡みで、マーク・ジェイムス作の、パーシー・スレッジの曲、「ブルー・ウォーター」を取り上げた。
次号も、ベン・E・キングの追悼ということで、彼が歌ったバート・バーンズの曲はどうだろう、と編集長と相談。 結局、この曲に決まり、コピーライトもクリアした。
LET THE WATER RUN DOWN = BEN E KING:
https://www.youtube.com/watch?v=0Hwphb-DsuY
ヒットはしなかったけど、ボー・ディドリー・ビートの、いい曲ですよ。
この曲、ネット上に歌詞が落ちていなかったので、久しぶりに、イチから自分で聞き取りをした。
上記の YouTube 音源から、イヤホーンで取ろうとしたら、わからないところが多くて、めちゃくちゃの苦戦。 私、こんなに聴き取り能力が低いのかと、ビックリした。
ところが、CDを手配して、プレイヤーとまともなスピーカーで作業したら、分からなかったところが、ごく短時間で片付いた。 なんだ、音源のせいだったのか。
というわけで、目下、早世したバーンズの、ソングライトとプロデュースの仕事をまとめて復習して、その天才ぶりを再認識しているところであります。
ログインしてコメントを確認・投稿する