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2015年05月13日17:43

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わかりやすい報酬というのは

とりあえずPCにモチベーションを持たせるのにはやはり大事だなあ。
中盤が面白いかどうかとは関係なく、やはり必要性があるものだ。


土曜日はD&D3.5、Adeline氏GM。悪さんのキャラなら跳躍ポーションでプ〜ン(マリオ音)て飛んでってくれると思ったのにの巻き。
日曜日はめずらしくボードゲームなど。


裏では新歓が行われていたのだろう今週でしたが、
邪悪なOB達は例年通り裏で別卓に集まっていました。
表の方はどうだったのかな。

あれ、Adelineさん新二回生なのになぜこっちのGMを……。


今回は2シナリオやっていこうということで
途中成長なども挟みつつやっていく形でした。


前半は、
「村の魔術師の工房から異臭がする」という話を聞いた冒険者達が
そこを調査しに行くスタート。

そこには夫婦が住んでいるのですが、
行ってみてまず発見できたのは、全身を赤い液体で染め上げ、ベッドに縛りつけられた男性と、その横にたたずむ小さな悪魔。
早々に悪魔は追い出し(とどめをさし損ねた…まあシナリオの都合上でしょうか?)
男性…この家の旦那さんを救い出すのですが、


彼の体にかかっていたのはトマトソース。一体何があったのだ。
ほとんど前後不覚状態だったようで、
余り話を聞くこともままならない感じで探索を続けていきます(というより、”ダンジョン内のブツ”としてご家庭の持ち物を物色する機会を逃すまいと、彼をさっさと休ませたと言うのが大きいのだろうか)。
ただ聞けた事として、この家の魔術師は妻の方であること、この家には警戒用の擬態魔法生物が沢山いる事などが聞けますが…


そうして仕掛けられたものに触れずに済むよう、慎重に異臭の元であろう工房へ向かった冒険者が見たものは、
トマトソースとチーズの香り漂う、ピザ生地めいた質感の、ベイマックスみたいな…なんだあれ

GM「皆さんの前に現れたのは、カルツォーネ(包みピザ)ゴーレムです」


…あとで帰宅した奥さんに聞いたところ、

そも旦那さんはただのパン屋さんで
魔術師の嫁さんと結婚した末、
食材を用いたゴーレムなんかを一緒に作っていたそうなんですが、
カルツォーネゴーレムの焼き上げ中に奥さんがちょっとお出かけ、
その間に旦那さんでは対処できない炉の暴走があって……

とかなんとか。


とにかくこのゴーレムの暴走を止めようと殴りかかってみる冒険者達ですが、
殴るごとにマグマのように熱いチーズトマトソースが振りまかれて(回避不能1点ダメージ!)旦那さんと同じ憂き目に会うことに。

GMの描写を聞くたび、PLの腹が減っていくゴーレムを何とか黙らせ、
お高いポーション(高回復、筋力上昇、跳躍力増加)を魔術師から報酬としていただいて、
その回は終了。


あれ、インプはなんだったんだ?


2シナリオ目は、
就寝中にそのポーションの一本を謎のカラスに盗まれてしまうところから。
もちろん、夜中に効果名者を狙い撃ちで盗んでいくなど、ただのカラスなわけはありません。

ポーションのしずくなどが”なぜか”かなりの距離垂れていて、
拠点にしている村を出るところまでは追えたのですが、その先はなかなか見つけられず。
こうした使い魔などに心当たりのあるものはないかと、酒場などに足を運んで聞き込みをしているうち、
ソレとは別件で、沢山のトログロダイト(爬虫類人間)に集落を襲われたという少年に、その駆除を頼まれます。
トログロダイトが抱え込んでいる財宝などを全てPC達が持って行っていいと言う話でしたが、
仮想敵がどの程度の量で、どの程度の財宝を持っているかといった具体的な話を、全員を集めてもう一度聞こうと
酒場の少年を再び訪れたのですが、彼は消えていて、酒場の誰も、少年がどこに行ったのかしらないと言うのです。


……なんだか誘われている感も感じつつ、
邪悪なトログロダイトをほうって置けないというパラディンさんの強い勧めもあり、
その巣穴に向かっていく冒険者達。


GM「崖の壁に洞窟があるのですが、接地で入り口が一つある他、少し高い所の壁にも穴が開いていて、そっちに見張りが一人立っています」
レンジャー「先行で行って、出来れば倒してしまおうかと思う」
他メンバー「じゃあ遠くで見ているのでお願いします」

レンジャー「崖下まで来たが…上るにはどうしよう」
GM「登攀判定でこのくらいの達成値出してください」
レンジャー「…成功率四割か!うーん」
他メンバー「跳躍のポーション使わないんですか?」
レンジャー「何千Gすると思ってるんだあれ!」
他メンバー「お金とか成功率の問題じゃなくて、レンジャーさんがプ〜ン(マリオ音)て飛び上がっていくのを遠くからただ見たい」
レンジャー「お前等が楽しいだけかよ!!!」
他メンバー「絶対楽しいって!!」
レンジャー「あほかぁ!誰が!!」


結局判定で上ることには成功したものの、
バーバリアンの一撃でもなければそうやすやす敵を即死させるのは難しく、
また逃走周りのルールが非常に強力なので、その見張りは取り逃がしてしまいます。
こうなれば、レンジャーさん一人に危険を背負わせておくわけにもいかない、
むしろ見ているモノがいないうちにと全員で入り口に向かい、

入り口近くにいたトログロダイト4匹と交戦開始。
果たしてこの辺を倒してから、敵に集まられる前に押せ押せで……

いければよかったんですが、
ここでPCたち、3〜4ターンほど、ファンブルと失敗の嵐。
もう4体の敵との合流を許してしまいます。

…1Dゲーは(1D100含め)自分のダイスが一番の困難だなあやっぱり……。


何とか命を長らえながら(危険を感じたGMの温情がかなり入った様に感じられましたが)
今日はもう無理、とリソースの回復の為にも一日村に帰る冒険者達。

いやはや……。

翌日訪れた洞窟には、最早ほとんど敵影はなし。
邪神の祭壇、スケルトンなどに守られた部屋、といったアタリを越えて行った最奥部には、
おそらくトログロダイトのボスと思われる固体の怒鳴り声と、もう一人甲高い声で話す……
……あれは、我々が取り逃がしたインプだ!
とはいえ、なにか言いあいをしているようす。「なぜ我々の助けになってくれないのか」…だって?


ともかく、恐らくこの洞窟…いや遺跡で手に入れたのだろう魔剣を手にしたトログロダイトのほうが脅威度高そうなので、
集中攻撃でまずそちらを落としたところ、
インプはにやりと笑って虚空に消えていきました(追う手段は我々にはなかった…)。



後で聞いた話ですが、
遺跡に封じられていたインプをトログロダイトの一団が発見し、使い魔として使役しようとしていたのですが、
使役されるのを嫌ったインプがなんとかしてトログロダイトたちを撃退せしめるべく、
魔術師の女性にコンタクトを取ろうとしたり、旦那さんを人質に取って交渉しようとしたり、
あざとい誘い(微妙に追跡可能な泥棒や、正体のわからない少年の依頼)で我々をこの洞窟に呼び寄せようとしたのだとか。


まあ、結果的には、邪神の遺跡に祭られていた武具や高価なポーションといった報酬を色々手にも入れられた我々ですが、

しかし、考えて見ればいずれも結果論です。


冒険を始める前に、そのモチベーションとして提示された報酬と言った物は、
今回ソレほど用意されてないんですね。

「コレをクリアしたら、自分達はコレくらいの物を得られる!」
と言う期待は、現金な話ですが、
つまり未来に対する期待な訳で、
冒険に対する「ワクワク度」に直結するわけです。


もちろん、冒険者たる者、冒険そのものにもワクワクしてもいいのですが、
言ってみれば、GMがそうした
「シナリオフレンドリー」なPLに慣れてしまうと、

「ただ自分が用意した危険に、PCを放り込もうとする、危険に自ら飛び込まないPCは”非協力的”」みたいな
良くわからない価値観が芽生えないとも限りません。

こうした「理由はわからないけどGMが用意したんだから危ない目にあってやるかー」判断は、
「なぜソレをやるのか?」という”ストーリーの必然性”を、一歩目から踏み外すことになるので、
それ以降の「シナリオのスジ」全体に存在する必然性の価値を貶めることにも成ります。


ので、
(たとえば冒険者相手なら)名前と顔のあるNPCが、きちんと依頼をし、報酬を約束する。
このプロセスがあるかないかで、本当にゴロッと、ガラっとシナリオのイメージが変わってしまうわけです。

まあ、実際冒険自体楽しいわけで、
そう言う意味では、「君達は怪物討伐の依頼を受けて、モンスターの巣穴の前にいる」から話がスタートするのもいいのですが、
この場合は必然性を満たしていないのではなく、
「すでに必然性は満ちている」という前提と、その細部をおのおのが想像する余地があると言う限りでもあり。


ともあれこの手の「オープニングの引き」問題は、
通り一遍の(依頼をするとか、NPCとの絡みから”続き”を期待させるとか)やりかたはあれど、
いつまででもついてまわる問題でもあります。

多分いろんなシステムのサンプルシナリオなんかに盗めるやり口は沢山あるんだけども。
最初の頃はやり方がわからず、
ちょっと慣れてきた頃にやり方を忘れて苦手意識を持つ、
というのをよく見る気がします。


まあ、
今回なんかはほんとにピザゴーレムという存在の楽しさがメインネタであることもあるし
結果的に思い出に残っている情景があるならソレで成功、とは言えるのでしょうけどね!


ふむーん。



ボードゲームネタメモ

・眼鏡の子可愛そう(願いが叶う桜の花びらを女学生が集めるゲーム”ひとひら”プレイ時)
・大臣と魔術師は幸せなキスをして終了(お姫様に恋文を渡すための協力者を乗り換えて行くゲーム”ラブレター”プレイ時)
・オレ酒1杯と米しか食ってないのにポイント高いんだけど(宴会で出された料理をどれだけ喰えるか競うゲームプレイ時)
・結婚できなくてもいいからプロポーズしてえ(カードでマージャンと言うかドンジャラしながら飼った分だけプロポーズの機会を得、結婚を目指して、少子化するネコの国で勝ち組になるゲームプレイ時)

gdgdとした偉い贅沢な時間だったなあ。なんだったんだあれ
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