mixiユーザー(id:12593070)

2015年02月13日03:40

3083 view

プロ自転車チームのお金の話し

■ プロ自転車チームのお金の話し

ヨーロッパでレース活動する、プロの一流半くらいの1チームが、1年に使う純粋な経費が1億円から2億円ぐらいです。アマチュアのクラブチームでもトップチームはこのくらいの経費で運営されています。

プロチームは運営する母体の会社があって、主な収入源はスポンサー企業からのお金です。時には観光の誘致が目的なのか、国や地方自治体(日本の県レベル)、公営事業や福祉事業団体がメインスポンサーになっていることもあります。

スポンサーの獲得には、広告分野や企業の経済力や企業体質など専門知識だったり、企業の広報部門とのつながりとかが必要なので、広告代理店が絡んでいることが多いのです。

中にはチームを運営する母体(会社を設立)がスポンサーを獲得する部門を運営して、獲得活動をする場合もあります。たいていは2年や3年先の複数年契約のスポンサー獲得のために動いています。

プロチームにも、4大ツールやクラシックで活動する一流チームから、選手育成チームと考えて活動しているプロチームもあります。運営資金は2億円からトッププロチームは20億円くらいが、プロチームの運営費用と言われています。

個人で1億円以上の年俸を獲得している選手は、有力20〜30チームのエース級で、オーストラリアやアメリカのチームの方が、エースクラス以下の選手の年俸の高い傾向があります。

ヨーロッパのチームでは国際競技連盟がガイドラインとして定めた250万円前後の最低年俸で契約している選手も多いのです。ロードレースのプロ選手はUCIに正式登録したプロチームへ所属してライセンスが発行されてレースに参加します。

プロチームが必要とする1年間の運営費用は、選手との契約金(年俸)、チーム監督年俸、補助監督やメカニックやマッサーの年俸、チーム事務所運営費用、チーム機材管理倉庫、機材運搬車、選手輸送バス、チームカー購入費、オリジナルルーフキャリヤ制作費、チームマネージメントスタッフや事務職員の年俸、広報活動費用、ファンクラブ運営費、転戦するための交通費、ホテルなどの滞在費、合宿費用、保険費用などです。

スポンサーも、チーム名となる現金を提供するメインスポンサー、現金を提供するコスポンサー、現金と機材を提供してくれるスポンサー、機材を提供してくれるサプライヤーなど様々です。

プロチームのジャージでメインスポンサーのロゴが大きく入っているチームと、小さなスポンサーロゴがたくさん入っているチームでは、運営資金の出資の大きさがその面積に反映されているので、よくかき集めたな〜というチームもありますね。スポンサー獲得で苦労する運営スタッフが想像できます。

バイシクルコンポーネントを、シマノがスポンサードするチームで、セカンドグレードのアルテグラを供給されたプロチームの選手が優勝したりしてくれると楽しいんですけど。

コンポーネント的な下克上が起こってもおかしくないくらい、シマノのロードレーシングコンポーネントは成熟されているから、そういうのってあったら痛快でしょうね。アンダー23とかでありそうな話しです。

1 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する