茜屋時間　初月その八十八

　二週間ぶりの茜屋時間　今日は先客ありてタバコ臭し　珈琲屋なんだから　別段コーヒにタバコはお似合いだ　悪くはなひ　昔は吸っていた　しかし吸わんと煙が気になる　久しぶりに埼玉新聞を読む　さすが地元紙　全国紙にはなひ物が載っていて　見ていて楽しい　いつもの様にゆっくり読んでいるとやがて香り高き珈琲が目の前に運ばれてきた　いい香り　漆黒の闇のような色も美しい　猫舌なのでちょっと間を置いて　ゆっくり喉に　芳しい香りと　相変わらず苦い珈琲が　たまらなく美味ひ　ここで飲む珈琲はこうでなくては　珍しくアルビノーニのアダージョが聞こえる　昔に戻ったようだ　　

　さて珈琲店に来る前に　久しぶりにジュンク堂で本のお買い物　Analog　世界　文庫で珈琲と恋愛　これは獅子文六　以前から読んでみたかったので購入　最初の二冊は雑誌　Analogはオーディオ雑誌で　未だにレコードやその他の最新機種も含めて書かれてある　世界は岩波の月刊誌　暮れの総選挙についての考察があるので購入　偶に購入　地震の時の二月号は良かった記憶がある

　今日はキウイの剪定をして　午後後片付け　ついでに昨日の大根に火を入れて夕飯に食う　味がしみて美味し　それに梅枝切　大いに汗をかく　からだがひえそうだったが　どうにかなった　

　茜屋からの帰りは莫迦に順調で　ほとんど信号待ちがなかったような印象　それに空いていたのであっという間の二時間ちょっとの散歩道であった　帰宅後まだ着替えずにこの日記を書いている　昨日から見つからなかった本が無事見つかり　ディスクユニオンのカードも登録した日に不明になったが　無事発見　いい日であった　ちゃんと恵方神社に初詣に行ったので　いいことが出たのかもしれなひ　今年はじめての茜屋時間　無事に終わり　あとは麦酒でも飲んで本でも読むとするか　なを　茜屋では蓮丈那智を読んでいた

　今宵はバッハ　グールドバッハ名演集　第五集　トッカータ　CDの棚を逆に聞いているのだから　昨日が六巻　当然明日は四巻目か　相変わらず呻吟が聞こえる　オルガンでも聴いてみるか　やはりヴァルヒャか