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2014年12月10日23:06

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楠美津香2連荘

昨日は都響の定期を振り替えてダブルヘッダーを回避したと書きましたが
実は結局ダブルヘッダーとなりました
それが浅草リトルシアターで行われた女流ピン芸人 楠美津香女史による
近松劇場「用明天王職人鑑」であります

近松の世話物なら、若干の知識(単に聞いたことがあるという程度ですが)が
ありますが、聖徳太子の父親である用明天皇を題材にした「時代物」がある
ということは知りませんでした

なにしろ予備知識はwikipediaくらいですから、しかもドン・カルロの後に行ったので
睡魔に襲われ、途中で意識が数十秒飛びました
で、その飛んでいる間にストーリーも飛んでしまうわけで
かといって一睡もしなかったらストーリーが残らず頭に入るかというと
なにしろ荒唐無稽な物語であります
もうつながった脈絡というものは放棄したら気が楽になりました

いやはや楽しい物語です
これも楠さんのおかげで、抱腹絶倒の面白さはいつもの通り
江戸時代の庶民だって、場面場面のスペクタクルに大喜びしたに違いありません

日にち変わって今日は楠一人芝居の第2夜
彼女のライフワークであるLSD(Lonely Shakespeare Drama)の再演で
演目は「お気に召すまま」

実はLSDは37作品をすべて上演済みなのですが、ワタシは日程の関係上
見逃したものもある、それが「から騒ぎ」と「お気に召すまま」で、そのせいか
本日の演目は「から騒ぎ」だとばかり思い込んでいたのですね
なので事前学習も、彼女の底本である小田島訳を買い込んで読んでおりました
それが昨日「明日はお気に召すままをやりますのでよろしく」と言われて仰天
あわてて今日の午前中はローレンス・オリヴィエ主演のDVDをにわか勉強しました

事前に見てしまったら「ネタバレ」になりそうなものですが、楠さんの場合そんなことはない
むしろ、彼女によってどんな風にアレンジされるかが楽しみなのです

今日もまさしくその通り
登場人物の一人一人が彼女によって新しい生命を吹き込まれ
一体この祝祭劇がどのように料理されるのかという期待に見事に応えてくれました
オーランドがロザリンドの名前を樹に刻む場面でエリュアールの詩が出てくるところ
爆笑に包まれました

本当は明日もあるのですが(十二夜)残念ながら忘年会が入っておりますので
美津香劇場は今年これが最後
1月の薔薇戦争8部作に始まり20本以上の作品を楽しませてもらいました
来年は年明け早々に「リア王」が待っています
こちらは鵜山仁演出による文学座の「リア王」(もちろんこれも行きます)との競作になります
今から楽しみです

追記:美津香さんのブログにコメントしたら下記のようなレスをいただきました

  チャリさまコメントありがとうございました!
  「から騒ぎ」ですが
  来年、夜坐蔵か浅草で再演予定しております。


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