mixiユーザー(id:20129719)
2009年12月19日19:05
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上田丸子電鉄 西丸子線の軌跡��
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1963年（昭和38年）に廃止された上田電鉄の前身・上田丸子電鉄西丸子線の軌跡を探索した。
西丸子線は1923年開業。現上田電鉄別所線の下之郷駅を起点に南東へ進み、二ッ木峠のトンネルと依田川の鉄橋を渡って丸子町の中心地の西、西丸子駅までの8.6kmを結んでいた。
駅は順に、下之郷-宮前-石神-東塩田-富士山-馬場-依田-御岳堂-上組-川端-寿町-河原町-西丸子。大まかな路線図はこのようになる。
丸子には当時ライバルだった丸子鉄道が、上田東−大屋−丸子町の路線を先に開通させてあり、そのため当初より経営は芳しくなく、1961年の台風災害による依田川橋梁流失を機に、1963年廃止となった。
草軽電鉄と廃止時期を共にする同線であるが、市街化と農地開発により正確な軌道跡の同定は困難となっている。今回は遺構をつなぎ合わせるだけの探索記となる。
下之郷駅側線横に今も残る西丸子線ホーム跡。
ここから、現在まるまどりーむ号が鎮座するその方向に線路が伸びていた。
側線南側の農地に行ってみると、数10mほど、軌道跡が確認できた。
低い築堤状の軌道跡は、周囲のあぜ道より幅が広いので見分けられる。
しかしこのあとは耕地整理により、軌道跡は完全に消滅している。
県道に並走して南下するこの道が石神近辺の軌道跡に近いと思われる。
軌道は東塩田駅で東に進路を変える。このあたりは道路や宅地に吸収されてしまっている。
東塩田小学校の路地裏に回り、尾根川を見つけ、川沿いを歩いていると、廃寿司屋のあたりに次なる遺構を見つけた。
橋脚の向こう側には軌道跡が残っている。川を渡って対岸に行く。
本来の橋脚の擁壁上から護岸工事で新たな擁壁が一部被さっている。橋脚断端には黄色いペンキの跡が見える。
軌道跡を歩く。
この辺は廃止間もないように見えるほど手付かずの築堤が残る。
周囲は畑で家はまばらである。
途中から砂利の路盤になる。まだ軌道跡はハッキリしている。
さすがに当時の敷石とは違うだろう。
次第に宅地間の路地と同化する。
民家の向こう側で、左からの簡易舗装道路に吸収される。
左側は畑になり、快適な軌道跡を見失う。
舗装路をトボトボ歩いていると左側に古い民家の車庫が現れた。
この左奥にわずかに見える青い屋根の形を見て、先ほどの畑の方に走る。
別所線八木沢駅を先に見ておいてよかった。
これが、廃止後46年を経て今なお民家の物置として使われている、富士山駅舎だ。
一部がトタンで覆われているが、紛うかた無き上田丸子電鉄の駅舎の形だ。
木製の窓もそのままだ。
屋根の真下の突き出た部分はこちらは中空構造である事がわかる。
増築と思われる出っ張りがあるが、中塩田駅にも似たような出っ張りがあったので定かではない。
駅舎の裏には当時の付帯設備と思われる廃トイレもあった。
東側の白い民家の向こう側に、軌道跡の延長線と重なる狭い舗装路がある。そこを進むと雨吹川の橋の両側に、先の尾根川橋脚跡の擁壁部分と同じ構造を、上のほうに確認できる。
軌道跡であることを確信して、さらにこの道を進む。
(続く）
西丸子線は1923年開業。現上田電鉄別所線の下之郷駅を起点に南東へ進み、二ッ木峠のトンネルと依田川の鉄橋を渡って丸子町の中心地の西、西丸子駅までの8.6kmを結んでいた。
駅は順に、下之郷-宮前-石神-東塩田-富士山-馬場-依田-御岳堂-上組-川端-寿町-河原町-西丸子。大まかな路線図はこのようになる。
丸子には当時ライバルだった丸子鉄道が、上田東−大屋−丸子町の路線を先に開通させてあり、そのため当初より経営は芳しくなく、1961年の台風災害による依田川橋梁流失を機に、1963年廃止となった。
草軽電鉄と廃止時期を共にする同線であるが、市街化と農地開発により正確な軌道跡の同定は困難となっている。今回は遺構をつなぎ合わせるだけの探索記となる。
下之郷駅側線横に今も残る西丸子線ホーム跡。
ここから、現在まるまどりーむ号が鎮座するその方向に線路が伸びていた。
側線南側の農地に行ってみると、数10mほど、軌道跡が確認できた。
低い築堤状の軌道跡は、周囲のあぜ道より幅が広いので見分けられる。
しかしこのあとは耕地整理により、軌道跡は完全に消滅している。
県道に並走して南下するこの道が石神近辺の軌道跡に近いと思われる。
軌道は東塩田駅で東に進路を変える。このあたりは道路や宅地に吸収されてしまっている。
東塩田小学校の路地裏に回り、尾根川を見つけ、川沿いを歩いていると、廃寿司屋のあたりに次なる遺構を見つけた。
橋脚の向こう側には軌道跡が残っている。川を渡って対岸に行く。
本来の橋脚の擁壁上から護岸工事で新たな擁壁が一部被さっている。橋脚断端には黄色いペンキの跡が見える。
軌道跡を歩く。
この辺は廃止間もないように見えるほど手付かずの築堤が残る。
周囲は畑で家はまばらである。
途中から砂利の路盤になる。まだ軌道跡はハッキリしている。
さすがに当時の敷石とは違うだろう。
次第に宅地間の路地と同化する。
民家の向こう側で、左からの簡易舗装道路に吸収される。
左側は畑になり、快適な軌道跡を見失う。
舗装路をトボトボ歩いていると左側に古い民家の車庫が現れた。
この左奥にわずかに見える青い屋根の形を見て、先ほどの畑の方に走る。
別所線八木沢駅を先に見ておいてよかった。
これが、廃止後46年を経て今なお民家の物置として使われている、富士山駅舎だ。
一部がトタンで覆われているが、紛うかた無き上田丸子電鉄の駅舎の形だ。
木製の窓もそのままだ。
屋根の真下の突き出た部分はこちらは中空構造である事がわかる。
増築と思われる出っ張りがあるが、中塩田駅にも似たような出っ張りがあったので定かではない。
駅舎の裏には当時の付帯設備と思われる廃トイレもあった。
東側の白い民家の向こう側に、軌道跡の延長線と重なる狭い舗装路がある。そこを進むと雨吹川の橋の両側に、先の尾根川橋脚跡の擁壁部分と同じ構造を、上のほうに確認できる。
軌道跡であることを確信して、さらにこの道を進む。
(続く）
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