中軽井沢は軽井沢の4km西にある、しなの鉄道の駅である。
この地は古くは沓掛といい、中山道浅間三宿といわれる軽井沢宿、追分宿の中間に存在する宿場町であった。駅名も明治43年の開業から昭和31年までは沓掛駅と名乗っていた。
沓掛とは急峻な地形を意味するそうで、馬のわらじを引っ掛けて休む意と「崩れかけ」の意があるそうだ。昔は湯川周辺や離山周辺は今よりずっと難所だったのかもしれない。山賊がいたそうである。
遺構が残っていないのは浅間の度重なる噴火による大火でほとんどが消失してしまったかららしい。
東西に低く長い駅舎の前は広く、バス乗り場がある。沓掛が草津街道の分岐点だったように、現在も北軽井沢・草津方面への分岐点になっている。
草津街道はR146ではなく、千ヶ滝を通り峰の茶屋西側に抜ける林道として残っている。
駅入口は昭和モダンな感じのガラスブロックに浅間が描かれている、この駅のイメージに合ったものだ。
待合は広くのびのびとしている。表現が難しいが、今の軽井沢駅よりも高原・軽井沢らしい雰囲気に満ちている。
窓口業務は星野リゾートが簡易委託を受けている。入場券を買ってこんなに礼を言われたのは初めてだ。
ホームは跨線橋で結ばれた島式の上り、単式の下りの2面である。
中線が撤去されてしまっているので2面2線ということになる。
ホームは大きくカーブしている。
それにしても駅舎同様、長〜い。
下りホームからは離山、浅間山が良く見える。
ココは信越本線時代は単なる中間駅でなく、特急そよかぜの始発駅だったのだ。
そのためこれだけの施設になっているのだ。駅舎が長いのは旧軽井沢同様、貴賓室を備えていたためだ。
国鉄時代からのものと思われる。スケートセンターは今は無い。
昔はココに駅に接した採石場があり、積み込みのためのホーム跡が残る。
下り列車を駅撮りすると、障害物が無く、カーブを利用したカッコいい写真が撮れる。
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