カサカサと耳元でなにかの音がする日曜の昼、ぐったりした体を持ち上げながらとなりに座る沙耶子が近くのパン屋で買ったパンを取り出しているところだった。〔はやくおきろぉ〜〕ちょっとこわめの声を出しながら僕を優しく見つめているきっとこの匂いはもうコ
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僕はふと、気づいたら空を上に向かって飛んでいた周りの景色が青く美しかった急に一本の棒の上に着地した何故か不安になることもなくぼくはそこに立った何故か落ち着く、囁くように聞こえる風の音髪が風にそよぎ、その風は静かに頬を撫でる僕は少しそこにいる
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