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2018年02月23日10:04

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レイテ(38)

必死に逃げる米護衛空母、逃がすまじとこれを追う日本の重巡および高速戦艦金剛。だが
いかんせん速度は10ノット以上も日本側が速い。早晩追いつかれることは必至だ。空母
の護衛である3隻の駆逐艦と4隻の護衛駆逐艦。そのうち3隻のフレッチャー級駆逐艦が
日本艦の追撃を遅らせるため、撃ち合いを挑んでいった

日本側は重巡6隻プラス戦艦金剛である。これに対してたった3隻の駆逐艦が突っ込んで
いったのである。まさに捨て身、我が身を盾にして空母群を逃がそうという決死の突撃で
あった。日本艦の先頭を行っていたのは最上型重巡洋艦4番艦の熊野。濃い煙幕の中から
姿を現した米駆逐艦ジョンストンに対し砲撃を行う

ジョンストンはこれに対し10本の魚雷を発射した。魚雷は駆逐艦の切り札である。昼間
の雷撃なんてものはなかなか当たるものでは無いが、少なくとも相手は回避行動を取らな
ければならない。追撃速度を鈍らせ時間を稼ぐには十分である

魚雷を撃たれた熊野は回避運動を取るが、ついに10本のうち1本が艦首に命中する。こ
れにより熊野の艦首はもぎ取られ、速度が14ノット以下に低下。戦闘からの落伍を余儀
なくされてしまう。ジョンストンいきなり大殊勲である

しかし遠方から狙い撃った戦艦の砲弾、榛名が撃ったものだという説が有力だが、これが
ジョンストンに命中。機関室が破損したが運が良い事に積乱雲が移動してきてジョンスト
ンはそのスコールのなかに隠れることが出来た

ほぼ同じころ駆逐艦ホーエルは追撃部隊中最大最強の戦艦金剛に向かって単艦で突進して
いった。金剛3万トン、ホーエルは2千トン。15倍の相手である

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