mixiユーザー(id:1742111)

2017年01月04日22:55

175 view

1/4

実家に帰ると親がテレビで大学駅伝を見ている。僕には駅伝の何がそんなに面白いのかよく分からないのだが、とりあえず毎年正月に実家に帰るたびにテレビで駅伝がついてるので、正月=大学駅伝みたいなイメージがついてしまった。青山学院が強いらしい(そういうイメージないけど)。

途中で、タスキが繋がらなくて泣いてる選手がいた。繰り上げスタートというやつで、タスキは代わりの白タスキになる。総合タイムで勝敗が決まる競技なんだからタスキの色なんぞどうでもいいじゃないかと思うのだが、どうやらそういう問題でもないらしい。

駅伝ではタスキはまるで御本尊だ。途中で白タスキになろうものならタスキ様から死刑を宣告されるくらいの勢いで悲しんだりする。タスキ様を最も早くゴールまで持っていくという競技であるというのであれば、少しは面白いような気がしなくもない。でもタスキがそんなに大事なものであるのなら神棚にでも飾っておけばいいのに。なんでわざわざ持ち出して箱根を登ったり降りたりするのか。

4年前だったか、オリンピックの100m×4人の400mリレーで日本が3着で銅メダルが、走り終わった朝原選手は喜んでバトンを高く放り投げたことがあったが、駅伝ではこんなことあり得ないのだろう。タスキ様を放り投げるとは何ごとか!と怒られそうだ。放り投げる代わりにタスキ様に土下座で礼を尽くさねばならない。

さて、駅伝の馬鹿馬鹿しさはタスキだけではない。走ってる選手のすぐうしろにコーチが車で乗り付け、大学の校歌を歌ったりする。「み、や、こ、の、せ〜い〜ほ〜く」とか大声で歌っちゃうんだから凄い。やってる本人は大真面目なのだ。後ろから拡声器でへなちょこな歌を聞かされる選手はたまったもんじゃないだろうが、まるで修行のようにそれに耐え、何ごとも無いかのように黙々と走り続ける。走り終わった頃には大阿闍梨にでもなってるだろう。

また、第5区の箱根の山を登るランナーで一番早い選手を「山の神」と言う慣わし(?)がある。今年は誰が山の神だか知らないが、早く登るだけで「神」なのだ。八百万の神の国の面目躍如ではないか。ついでに、選手の出身高校なんかも紹介される。どこ出身だろうが大きなお世話だと思うのだが、見てる人は自分の住んでる都道府県の学校出身とかだったら嬉しかったりするんだろう。「お前どこ中だよ」的なローカルな縄張り争いみたいなものを感じるんだが。

まあ、変なのは大学駅伝だけで、普通の駅伝競技というのはもっとまともなんだろうけど、ここまで変なのに何故誰もこのおかしさを指摘しないのだろう。たぶん、普通の駅伝ではつまらないのだ。あれやこれやと「物語」をくっつけて盛っていくうちに、素人にはいまいち理解できないような妙な儀式めいたものになっていったのではないか。にしてもタスキが途切れたからといってなにも泣くこたあないだろう・・・。
1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年01月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

  • 5/9

    2024年05月09日21:06

  • 5/1

    2024年05月01日01:11

  • 4/25

    2024年04月26日00:39

  • 4/17

    2024年04月17日23:46

  • 4/11

    2024年04月11日23:28

もっと見る